2016年9月5日月曜日

坂本龍一 “Neo Geo”

“Neo Geo”
“Shogunade”

1987年。アルバムタイトルはNeo Geography、海外の各国発売を前提に、ビル・ラズウェル(Bill Laswell)を共同プロデューサーに迎えての制作。

ビル・ラズウェルが「ロックイット」を当てたのが1983年。で1987年、スライ&ロビーの “Rhythm Killers” と並んで、この坂本龍一のアルバムも、ビルとブーツィーの組んだ初期の仕事になりますか。

“Neo Geo” でのスライ・ダンバー(Sly Dunbar)のドラムとブーツィーのスペース・ベースがカッコ良い。主役はこの二人。“Shogunade” では残念ながら、スペース・ベースは少し奥に引っ込んでしまうけど。

ファンクでもロックでもなく、ましてジャズでもなく、いわゆるヘッド・ミュージックとか、再構築とか、独自の感覚とかって仕上がり。当時はそこが好き嫌いの分かれ目でした。特にソウル好きなうるさ方などはシンプルに、ノリが悪いってケチをつけやすいし。そもそもコンセプトが違う、て反論もあるけども、それも昔の話。良い曲ばかりです。