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2023年1月2日月曜日

World Wide Funk

2017年。この前年には、バーニー・ウォーレルが旅立ってしまいました。ブーツィーの傍らで、あのストレンジな音が鳴ることはなくなり。
アルバム “The Funk Capital of the World”(2011年)で、一区切りがついた、といえましょうか。

そしてこれ、CD盤を入れた内袋には、グッドヴァイヴの新しい福袋、と大きく記載。
World Wide Funk Music Is The New Fresh Bag Of Good-Vibes

ベース・プレイに関してはブーツィーが一歩下がって、他のベース弾きを前に立てた、そんな曲が目立ちます。若手と思われる面々も多く起用されていますし。
アルバムの終盤には、アッパーな曲をたたみかけて(いつになく)ストレートに盛り上げたり、というサービスまでも。

The New Fresh な、というのが何かはともかく。それがバーニー不在の代替となっているかもさておき。
なにより、このアルバムからは、ブーツィー自身のベース・プレイがますます控えめに。なにやら分厚くて派手な音に紛れこむように引っ込んでいます。



2022年12月29日木曜日

The Funk Capital of the World

2011年。前作であるクリスマス企画アルバム “Christmas Is 4 Ever”(2006年)に手応えを感じたのでしょうか。ここで改めて、その延長上のサウンドで攻めてきます。

ゲストも多数登場しますが、シーラEのように最高だったり、とある俳優さんのようにちょっと邪魔だったり、と様々。
やはり、別格なのはクリントン親分ですか。ゲイリー・シャイダーの奥さまと共に、時は誰も待たない、“Time Waits For No One” とささやく “Garry Shider Tribute” にはやられます。

正直どこかで聴いたことがあるような曲、フレーズも多めですが、これまでの集大成と思えば、それも良し。
クリスマス・アルバムに比べれば全体にシリアスめ。分厚い音の隅々から隙間まで、もうみっちりと凝った編集されて濃いめです。

前作のようにお気楽に、奔放なベース・プレイがもっと聴けたら、とかありますけど。
ラストの曲 “Yummy, I Got The Munchies” は7分ほどありますが、ここでさらに、宇宙の星空に向けてスペース・ベースの大爆音を大爆発させていたら、もう文句なしの大団円を迎えていたのに、とか。

なぜなら、集大成であるこの後に続くアルバムが、蛇足、補足、、、



2020年10月4日日曜日

Brian Culbertson “XX”

“Dance Like This”

2020年で20作め、“XX” と書いてトゥエンティと読む、というブライアン・カルバートソンのアルバム。
ブーツィーをゲストに招くのは、アルバム “Bringing Back The Funk”(2008年)以来の二度め。この間には、“Funk!”(2017年)というそのままのタイトルを持ったアルバムもありますから、相当にお好きであります。

今回はまたストレートな明朗明快パーティ・チューン。ブーツィーはボーカルを乗っけたのみ。
前回の共演では、ブーツィーのスタジオにて録音、バーニー・ウォーレル(Bernie Worrell)にキャットフィッシュ・コリンズ(Phelps “Catfish” Collins)、それにフレッド・ウェズリー(Fred Wesley)、メイシオ・パーカー(Fred Wesley)らも参加という濃厚さでしたが。

アルバム制作の顔ぶれには、相当に腕達者のプレイヤー達が集められているようです。とはいえファンクの奥の細道、藪の中みたいな深さは、カケラも見せません。ブーツィーとの初共演から10年ちょっと経ったからといっても、この2020年だからといっても、徹底して匂わせもせず。



2020年9月20日日曜日

Bootsy’s Play-Cation (feat. The Rubber Band)

Bootsy Collins “Bootsy’s Play-Cation (feat. The Rubber Band)”
Bootsy Collins, Buckethead “Monster Mash”


2019年。どちらのシングル曲も、amazon.com では mp3 の配信だけでなくCDが売られているので、試しに買ってみた。残念ながら案の定、CD-R盤でした。ジャケット類もやっぱりオフセット印刷でなく、オンデマンド印刷というかプリンター出力。日本であれば不良品レベルだろうインク切れによる色ムラ、かすれも有り。

“Bootsy’s Play-Cation (feat. The Rubber Band)” は、曲自体はアルバム “World Wide Funk” に収録の “Snow Bunny” をベースに、ギター、ドラム、ピアノといった上物のソロ演奏を差し替えたもの。アルバム中でも聴かせる好曲を活かしての再利用です。

ブーツィーとの連名で、すっかり相棒となっているバケットヘッドですが、来たるブーツィーの新作ではどのような具合でしょうか。いつもの型どおりのファンクよりも、この “Monster Mash” のように軽めに暴れてくれた方が楽しかったりもしますし。



2020年9月2日水曜日

Five Alarm Funk “Big Smoke”

“We Play The Funk”

2020年。ブーツィーが全編にボーカルを乗せたこの曲は、2018年に配信開始されていたもの。アルバムの中でも強力な、Pファンク好きをストレートに披露した曲です。もしもここにクリントン親分まで呼んでいたら、さらに爆発していたかも、なんて想像させてくれます。

アルバムは特段、P印だけにこだわることもなく、他にも多彩なダンス・ナンバーが並んでいます。70年代風だったりと、生のライブ感にあふれたサウンドを押し出してきますが、案外あっさり風味。カナダのバンドだそうですが、なんだか日本にもいそうなバンドです。



2020年8月7日金曜日

Kokane “Finger Roll: Music For The Soul”

40 Below (feat. Bootsy Collins & Gipp Goodie)

2019年。名前はコケインと読むのでしょうか。踊る指というタイトルに鍵盤のデザインなど、随分と音楽寄りなデザイン。一見、まるでピアノ弾きのようでありますが。

この方のこれまでの一連のCDジャケットなどを見ると、まさにギャングスタ、まるでヒップホップ・ビジネスといった線。強面の、いかにも旧態依然のものが多く。
今作のデザインは、どこに向けたものでしょうか。

アルバムを聴くと、コケインという方が、ジョージ・クリントン親分を大変にお好きということはよく分かります。
ブーツィーがボーカルで参加した曲は、先に2016年の2枚組アルバム “King Of GFunk” にも収録されていました。そちらのアルバムは、ゲストにブーツィーの他にクリントン親分やスヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)といった名前までも並んでいて、豪華、力作のようです。

こちらにも改めて収録された理由は分かりませんが、お求めやすく、そして収録時間も短い、CD一枚ものがあって幸いであります。


2020年6月10日水曜日

Vulfpeck ‎“Mr. Finish Line”

“Captain Hook (feat. Baby Theo, Bootsy Collins & Mushy Kay)”

2017年。ヴルフペックというこのバンド、結成されたのはデトロイトとのこと。ブーツィーが軽くボーカルを乗せた一曲ですが、軽すぎて、聴くというほどのこともなく。
もったいない使いかた、としか。日本盤にはオマケでインスト版も入っていました。


2019年10月7日月曜日

Justin Johnson “Drivin’ It Down”

“Rollin’”

2017年。ジャスティン・ジョンソンはナッシュビルを拠点に活動しているギター野郎(というかギターオタク?)、ブーツィーのアルバム “World Wide Funk” (2017)では “Boomerang” に参加していた方。

“Boomerang” はカントリー・テイストをねじ込んだ曲でしたが。ブーツィーが1998年に参加した、グルーヴグラス・ボーイズ(Groove Grass Boyz)を思い起こさせるものでした。

ファンクとブルーグラスの合算だからグルーヴグラス、と名乗った彼らのアルバム “Groove Grass 101” には、“Wabash Cannonball” とか、他にも “Little Cabin On The Hill”、プレスリーでも有名な “Blue Moon Of Kentucky” など、カントリー系の有名曲が多く含まれていました。

そしてお返しなのでしょうか、ジャスティン・ジョンソンのこの一曲に参加したブーツィですが。当然、こちらでもグルーヴグラス・ボーイズの路線をやってくれるものと期待していましたが、これが意外にもレゲエな曲でありました。
ジャスティン・ジョンソンの十八番であるブルース、カントリーという得意分野でのど真ん中直球勝負ではなく、今回はカーブ球ということになりますか。何故?


2019年9月23日月曜日

Marvin Gaye “Here My Dear” Deluxe Edition

“Ain’t It Funny (How Things Turn Around) (Alternate Mix)”

マーヴィン・ゲイの1978年に発表されたアルバム “Here My Dear”。これのデラックス版 CD2枚組(2010年)に収録された、ブーツィーによるプロデュース、リミックスという曲。
同じ曲が未発表曲集の “Dream Of A Lifetime”(1985年)にも先に収められていましたが、そちらとはまた異なる、オーバーダブを抑えたというバージョンになります。

Pファンクな色を盛ることはいくらでも可能でしょうが、ここではけして壊さず出しゃばらず。ブーツィーもここまでということで。
名前を貸しただけとも言えますが、主役はマーヴィン。このアルバム本編の素晴らしさにとっては、後付けのアウトテイクやリミックスなど、すべて瑣末な話でしょうか。


2018年10月28日日曜日

Manou Gallo “Afro Groove Queen”

“ABJ Groove”
“Leve-Toi Et Move”
“Come Together”
“Dalla”

2018年。マノウ・ギャロ(マノウ・ガロ)はブーツィーのアルバム “World Wide Funk” (2017年)でも目玉となるナンバー “Bass-Rigged System” で、スタンリー・クラーク(Stanley Clarke)、ヴィクター・ウッテン(Victor Wooten)らと並んでプレイを披露していたベース弾き。
彼女の4枚めとなるこのアルバムには、なんと4曲にブーツィーの名前が。

ブーツィーは “ABJ Groove” と “Come Together” ではしっかりボーカルを聴かせてくれます。後者にはチャックDも参加。他の2曲の方は、実に残念ながらこれぞという存在は聴けず、どうも不明であります。

ヨーロッパ発のアルバムのサウンドは基本、アフロ・ポップなインスト。ほどよくエスニックを効かせてファンクだったりジャズだったり。
ブーツィー目当てとしましては、きっちりとブーツィーがベースを弾く一曲ぐらいあれば、とか、ここはバーニーの出番なのにな、などとつい考えてしまいますが。
ともかく、主役はこれからが楽しみなベース弾きであります。やはり米国を狙っていくのでしょうか、とか。


2018年10月13日土曜日

Zak Morgan “The Barber Of The Beasts”

“Case Of The Dry Markers”

2012年。ザック・モーガンは子ども向けのユーモアや言葉遊びに満ちた音楽をやっている方のよう。ブーツィーとは同郷となるオハイオはシンシナチで活動しており、聴けば確かに両者相通ずる部分も多いのかなと思わせる一曲であります。

ジャケットを飾るけっこうキツめのイラストに、“ケモノ達の散髪屋” とか “乾いたマーカーペンの場合” といったタイトル、これらのセンスも米国風でしょうか。
PVもあってブーツィーも楽しげに歌っておりますが、映像なしの音だけできっちりと聴かせてくれる仕上がりです。

かってクリスマス・アルバムを作ったブーツィーですから、次作は子ども向けという土俵に挑んでみるのも有りかも。ぜひ聴いてみたい。


2018年9月22日土曜日

Asterism “Ignition”

“Blaze”
“Warning”

2018年。ブーツィーによるプロデュースの2曲。バケットヘッドのギターに、にぎやかしでブーツィーの声がはやしたててきます。完全にロック方面のあれで、ブーツィーやバケットヘッドのアルバムではお馴染みの。このスタイルに、日本の若手が食いつくとは。

曲のエンディング間際に、スペース・ベースがぐっと前に出てきたりします。幕引きを飾る挨拶みたいにほんの少しだけで、ここからというところ。
欲を言えば、曲を破壊するノイズとして展開してくれるパート2などあれば楽しいのですが。あるいはバケツ野郎の狂った部分とかも、もう少し、さわりだけでも。アステリズムというこのバンドがどこまで行くのか、でしょうか。

ジャケット裏ではブーツィーとバケットヘッドの存在が大きくアピールされてますが、90年代の頃のようで懐かしくもあり。まさかこの二人を売りにするとは、どこに向けて?


2018年1月8日月曜日

Sheila E. “Iconic: Message 4 America”

James Brown Medley (Talkin’ Loud And Sayin’ Nothing, Mama Don’t Take No Mess, Soul Power, Get Involved, Super Bad)

2017年。ビートルズにスライ、マーヴィンにスティーヴィー、カーティスにアラン・トゥーサン、そしてプリンス、と豪華なカバー曲を集めたアルバム。トランプ政権下の現状にぶつける、だとしても、大丈夫?と心配になるほど、あまりに直球な有名曲のパレードであります。
シーラ E ご本人は臆するどころか、楽しげに(ヘビーにならないよう)プレイしていますが。
そんなカバー集にセレクトされた、御大J.Bのメドレーにブーツィー参加。

ベース、ギター、ボーカルとしっかりバックアップしていますが、ここは曲とシーラ E が主役。それに、やっぱりシーラ E の音づくりはドラムやパーカッションといった打楽器を立たせたもの。
このカッコ良いメドレーを、さらにライブで20分や30分も延々とやられたら最高でしょう。地面の下で、御大J.Bもカタカタ踊りだします。

ブーツィーはJ.B方面に呼ばれましたが、Pファンクのカバーも収録。
“One Nation Under A Groove / Mothership Connection”
ジョージ・クリントン親分がボーカルで参加。きっちり(しすぎなほど)歌っています。


2017年8月1日火曜日

キラキラ♡魔女ッ娘♡Cluv ~魔女ッ娘アニメカバー集~

“おジャ魔女カーニバル!(おジャ魔女どれみ)” 里見茜×Bootsy Collins
“ラブラブミンキーモモ(魔法のプリンセスミンキーモモ)” 小嶺麗奈×Bootsy Collins

2010年。〈魔女ッ娘〉アニメのテーマ曲を集めてカバーしたコンピレーション。
ブーツィー参加は2曲。キャスパー好きで知られるだけに、どうせならもっともっと好きにしていただいたマンガなサウンドを聴きたいところ。


2017年7月31日月曜日

William Shatner “Seeking Major Tom”

“She Blinded Me With Science”
Featuring Bootsy Collins, Patrick Moraz

2011年。あのカーク艦長で知られる俳優ウィリアム・シャトナーのアルバム。直訳すれば「トム少佐を探して」というタイトルですが、メイジャー・トムとはもちろんボウイのあの曲から。宇宙やSFに関わる曲が集められて、多数の有名ゲストも呼ばれてカバーされています。

ブーツィーが参加しているのは、トーマス・ドルビー Thomas Dolby の1982年のヒット、邦題は「彼女はサイエンス」。主役はあくまでもウィリアム・シャトナーの語り、ボーカルというアルバムですので、サウンドは引き立て役、添え物という仕上がりです。

ジョージ・クリントン親分とも共演したトーマス・ドルビーの曲ですし、アルバムのテーマといい、もう少しなんとかなれば。もし次にクリンゴン人を主役にしたアルバムを制作するのであれば、その時こそ思いきりPファンク軍団に暴れてもらいましょう。


2017年7月27日木曜日

Funkadelic “First Ya Gotta Shake The Gate”

2014年。ファンカデリックのCD3枚組33曲。さすが、だらだらと長いです。
この「さすが」がホメ言葉だったりその逆だったり。

各曲のメンバーを見ますと、老いも若きも鬼籍に入っていたりもいなかったりも、幅広い顔ぶれが召喚。ブーツィーの名前がクレジットされているのは2曲のみです。
“Boom There We Go Again” ではベース、パーカッションで。こちらには鍵盤でバーニーも参加。“Meow Meow” ではベース、ギターで。
録音はいつ頃のものでしょうか。ブーツィーとバーニーの残した素材を使ったということでしょうか。

また、ラバーバンド時代の曲、“As In” もジェシカ・クリーヴス(Jessica Cleaves)のボーカルによるリメイク版が収録されています。
こちらはコーデル・モースン(Cordell “Boogie” Mosson)のベースに、タイロン・ランプキン(Tyron Lampkin)のドラム、それに鍵盤とストリング・アレンジメントでバーニー、となっていますから、この曲のベーシックな部分もかなり過去のものでしょうか。

このアルバムを聴きながら想うのは、どうしてもPファンクのこれからでしょう。昔の名前はいつまで使えるものか。果たしてどんな名前ならば、認めてもらえるものか。とにかく、新たなヒット曲が欲しいところでしょうか。クリントン親分の悩みも吹っ飛ぶような、それさえあれば。
と言いつつも、新曲が聴きたいのか、それとも往時の未発表曲として聴きたいのか、という悩みも。


2017年7月9日日曜日

LL Cool J “Authentic”

“Bartender Please” (featuring Snoop Dogg, Bootsy Collins and Travis Barker)

2013年。この曲の冒頭30秒ほど、ブーツィーのベースとボーカルにTravis Barkerのドラムだけで展開される導入部が、なんとも言えずバウンスしていて、実にファンク。
すぐに本編が始まってしまいますが、ブーツィー目当てであればこのパートだけでOKです、なんて。スヌープだと、この部分に絞って一曲展開、ファンクに仕上げるのでは、などと考えたり。


2017年6月26日月曜日

Hifi Sean “FT.”

“Atomium”

2016年。元スープ・ドラゴンズ(Soup Dragons)のショーン・ディキンソン(Sean Dickson)が、Hifi Sean と名乗ってリリースしたこのアルバム。
全13曲すべてにゲストを招いて、フューチャリングしているからタイトルも “FT.”。オノ・ヨーコといったゲスト陣に混じってブーツィーも一曲、ボーカルを聴かせています。


2017年1月15日日曜日

7 Days Of Funk

“Hit Da Pavement”

2013年。SnoopzillaことスヌープとDâm-Funkのコラボ作のオープニングを飾る一曲に、ボーカルで参加。アルバム自体がゆるーいノリでなんとなくBGMみたいに金太郎飴なサウンドが続く奴だけに、ブーツィーも親戚として軽ーく参加、でしょうか。

このサウンドは、バーニーやPファンク、スレイブ(Slave)にオーラ(Aurra)、初期のプリンスなどと比べるまでもない、所詮はDJの音、、、


Snoop Dogg “Doggumentary”

“Toyz N Da Hood”
“We Rest N Cali”

2011年。スヌープ・ドッグとしてはヒットしたとはいえない結果のようですが、そのアルバムのオープニングを飾る “Toyz N Da Hood” という曲は、ちょっと大作風の展開を持った曲。ボーカルにブーツィーが抜擢されています。