“Are You Ready Baby?”
2001年。ヴィクター・ウッテンもよく分からない人かな。ジャズ、フュージョン畑ではすでに最高ランクの評価を得ているベース・マスター。そういう人がファンク・マスターにも憧れて、ストレートなダンス曲を発表することはよくあることですが。
このライブ盤でも予想以上にお客を盛りあげるファンク野郎ぶりが聴けます。J.B御大からスライにプリンス、ジミからブラック・サバスまで登場させて、逆にジャズ・ファンからはやり過ぎに思われるくらいの芸人根性です。
そしてCD2枚組のボリュームで、それなりに集大成となるだろうアルバムのトップの曲が、ギター、ベース、ボーカルとブーツィーが担当。スタジオ録音のこの曲に導かれるまま、ライブが始まるという展開。
言ってみればステージの呼びこみ役を完全にお任せした状態なわけですが、これがまたあの “Ahh...The Name Is Bootsy, Baby!” を再現するような曲で。
どうしてもこの形にしたかったのでしょうね。ジャズ・ファンにも、ブーツィー好きのファンクのファンにも挑んでいるということでしょうか。