2016年11月5日土曜日

Praxis “Transmutation (Mutatis Mutandis)”

1992年。ビル・ラズウェル(Bill Laswell)企画によるバンド。
スリーブには、実際にメンバー一同が集合し、リラックスした様子の写真が掲載。これはスタジオの一角でしょうか、きっと演奏の方も息の合った楽しいものだったのだろうと想像できる雰囲気です。

Bootsy Collins - space bass, vocals
Buckethead - guitar, toys
Bryan “Brain” Mantia - drums
Bernie Worrell - synthesizer, clavinet & vital organ
AF Next Man Flip (Lord of the Paradox) also known as Afrika Baby Bam of the Jungle Brothers - turntable, mixer
Conceived and constructed by Bill Laswell

5名の皆がそれぞれ活躍を見せるセッションを存分に録音し、最終的に仕上げたのはビル・ラズウェルでしょうか。練習、実践というバンド名にして、その担当が、想像に組み立て、だそう。(ビル以外のメンバーのクレジットはそのままで、そっけない。)

くるくると曲調が変化していく展開で、ブーツィーとバーニーが生みだすコンビネーションもきちんと収められています。
エンディングに配置された16分を超える “After Shock (Chaos Never Died)” では、バーニーのストレンジなソロ演奏も聴けます。ここでのバケットヘッドとのやり取りは、その後のバーニーのソロ作品にも引き継がれていくことに。

ビル・ラズウェルがらみの諸作の中でも、このアルバムは繰り返し聴けますね。カオスは眠らない、とか突然変異とか。こういった言葉からは、あのバタフライ効果の寓話(ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか?)を連想させられます。