2017年2月26日日曜日

Praxis “Sacrifist”

“Deathstar”

1993年。プラクシスの2作目アルバム、ブーツィーの存在はとても薄くなり。ビル・ラズウェル Bill Laswell とバケットヘッド Buckethead によるプロジェクトという色が強いでしょうか。
その代りに一曲のみ、ブーツィー単独の作としてクレジットされている、しかもこれが10分近いという曲が収められています。

この長尺の間、左右のチャンネルからブーツィーのスペース・ベースのソロ演奏が垂れ流しされます。
弦をかきむしるだけ、みたいな効果音や轟音が描くのは、曲名通りのとても荒涼とした風景です。起伏も展開もなく、演奏というよりは音響です。

ブーツィー自身のアルバムでは、とても聴けない一曲ですね。これを聴けるだけでも感謝です。ルー・リードやソニック・ユースのように、ギターの轟音(だけの)アルバムがブーツィーにあっても、まったくOKなのですが。