2019年2月3日日曜日

Dodge “Star Bass Invasion”

“On The Hood”

2003年。ダッジはオランダの、セブンイレブンなるファンク・バンドのベース弾きだそう。このインスト主体のソロ・アルバムを聴くと、Pファンク好きぶりがストレートに伝わってきます。
まさにブーツィーになりきったベース・プレイを聴かせます。

アルバムにはメナース(Menace)にスラップバック(Slapbak)のジャーラ(Jara Harris)と、ブーツィーに関わりのある顔ぶれも参加。
そしてブーツィー本人がプロデュースに加わった “On The Hood”。この曲が、徐々にブーツィだけではないクールな面も見せてくるアルバムの後半に登場します。

ホーニー・ホーンズから3名(Fred Wesley、Rick Gardner、Richard “Kush” Griffith)に、ボーカルでゲイリー・シャイダー(Garry “Starchild” Shider)、鍵盤にレザーシャープ(Joel “Razor Sharp” Johnson)、ブーツィーはギターに廻ってベースはダッジ、というなかなかの布陣です。
クールな渋いトラックの上で、ご近所さん(Hood)と仲間扱いされているのだから、これはダッジには堪らないでしょう。

2019年1月2日水曜日

Stephanie Mills “Tantalizingly Hot”

1982年。全8曲中の5曲に、バーニーの名前がクレジットあり。
その5曲というのが、ジェームズ・エムトゥーメイ(James Mtume)とレジー・ルーカス(Reggie Lucas)のコンビによるプロデュースのもの。グループとしてのエムトゥーメイのメンバーの他に、バーニーに加えて、ベースにマーカス・ミラー(Marcus Miller)、ギターでアル・マッケイ(Al Mckay)といった名も見られます。

名人達による職人技の、百戦錬磨のノリが強力に(贅沢に)展開されます。
このサウンドを乗りこなすのが主役のステファニー・ミルズ。

彼女をエムトゥーメイとルーカスがプロデュースしたアルバムは、全部で4枚。最終作であるこのアルバム“Tantalizingly Hot”も強力ですが、先の三作品ももちろん強力です。
その3アルバムを2枚組のCDにがっちり収めたのが、2011年、Hip-O Select からリリースされたコレクション。こうなると強力無比であります。

“Feel The Fire - 20th Century Collection”(2011)


“What Cha’ Gonna Do with My Lovin'”(1979)
“Sweet Sensation”(1980)
“Stephanie”(1981)
の三作品に、さらに12インチ・シングルからの長尺曲もオマケに押しこんであるのだからやられます。
ソウルとファンク、あるいはディスコとか、アーバンにブラック・コンテンポラリーにポップスとか、そのような区分けや好みもひとまず置いて。エムトゥーメイとルーカスのサウンドにたっぷり浸れます。




2018年11月25日日曜日

Vynil “flea market”

“Summertime”
“The Code Is Cold”
“Haunted House”

2001年。ヴァイナルという名のインスト・バンド、2作めのアルバム。バーニー参加が3曲。
“Summertime” はジョージ・ガーシュウィンのあの有名曲、“Haunted House”(お化け屋敷)のどちらも共に7分を超える長尺曲で、レゲエのビートも活かされた凝ったもの。
“The Code Is Cold” は1分ほどのセッション演奏の断片。

他にレス・クレイプール(Les Claypool )をゲストに迎えた曲もあったりと、凝っているし真面目そうな演奏なのですが、どうも地味、少々ハッタリに欠けるかという印象もあり。
毒っ気やヤマっ気、色気みたいなものは人を踊らせるには大事であります。とPファンク好きはつい考えてしまいますが、あんな道化師バンドではないよと返されるかも。

アルバムのインナーには、タイトル通りにノミの市 “flea market” を描いたイラストが掲載。雑多な人物に売り物が並べられていますが、中にはレコード盤も。サンタナ(のキャラヴァンサライ)や、イエス、レッド・ツェッペリン、それにウッドストックが見て取れます。
このような記号の出し方にも真面目ぶりが感じられるような。単なるイラストレーターの勝手な遊びかもしれませんが。



2018年10月28日日曜日

Manou Gallo “Afro Groove Queen”

“ABJ Groove”
“Leve-Toi Et Move”
“Come Together”
“Dalla”

2018年。マノウ・ギャロ(マノウ・ガロ)はブーツィーのアルバム “World Wide Funk” (2017年)でも目玉となるナンバー “Bass-Rigged System” で、スタンリー・クラーク(Stanley Clarke)、ヴィクター・ウッテン(Victor Wooten)らと並んでプレイを披露していたベース弾き。
彼女の4枚めとなるこのアルバムには、なんと4曲にブーツィーの名前が。

ブーツィーは “ABJ Groove” と “Come Together” ではしっかりボーカルを聴かせてくれます。後者にはチャックDも参加。他の2曲の方は、実に残念ながらこれぞという存在は聴けず、どうも不明であります。

ヨーロッパ発のアルバムのサウンドは基本、アフロ・ポップなインスト。ほどよくエスニックを効かせてファンクだったりジャズだったり。
ブーツィー目当てとしましては、きっちりとブーツィーがベースを弾く一曲ぐらいあれば、とか、ここはバーニーの出番なのにな、などとつい考えてしまいますが。
ともかく、主役はこれからが楽しみなベース弾きであります。やはり米国を狙っていくのでしょうか、とか。


2018年10月13日土曜日

Zak Morgan “The Barber Of The Beasts”

“Case Of The Dry Markers”

2012年。ザック・モーガンは子ども向けのユーモアや言葉遊びに満ちた音楽をやっている方のよう。ブーツィーとは同郷となるオハイオはシンシナチで活動しており、聴けば確かに両者相通ずる部分も多いのかなと思わせる一曲であります。

ジャケットを飾るけっこうキツめのイラストに、“ケモノ達の散髪屋” とか “乾いたマーカーペンの場合” といったタイトル、これらのセンスも米国風でしょうか。
PVもあってブーツィーも楽しげに歌っておりますが、映像なしの音だけできっちりと聴かせてくれる仕上がりです。

かってクリスマス・アルバムを作ったブーツィーですから、次作は子ども向けという土俵に挑んでみるのも有りかも。ぜひ聴いてみたい。


2018年9月22日土曜日

Asterism “Ignition”

“Blaze”
“Warning”

2018年。ブーツィーによるプロデュースの2曲。バケットヘッドのギターに、にぎやかしでブーツィーの声がはやしたててきます。完全にロック方面のあれで、ブーツィーやバケットヘッドのアルバムではお馴染みの。このスタイルに、日本の若手が食いつくとは。

曲のエンディング間際に、スペース・ベースがぐっと前に出てきたりします。幕引きを飾る挨拶みたいにほんの少しだけで、ここからというところ。
欲を言えば、曲を破壊するノイズとして展開してくれるパート2などあれば楽しいのですが。あるいはバケツ野郎の狂った部分とかも、もう少し、さわりだけでも。アステリズムというこのバンドがどこまで行くのか、でしょうか。

ジャケット裏ではブーツィーとバケットヘッドの存在が大きくアピールされてますが、90年代の頃のようで懐かしくもあり。まさかこの二人を売りにするとは、どこに向けて?