2003年。アンドレス・レビン Andres Levin 率いるイエルバ・ブエナ(ジェルバ・ブエナ)Yerba Buena のファースト・アルバム。
アンドレス・レビンはベネズエラはカラカスの出身、メンバーもキューバ出身等々で、活動拠点はニューヨークだそう。アフロ・キューバン、それにルンバ、サルサ、クンビア、ソカ、ブーガルー、そんなワードがマルチに飛びかうアルバムであります。
スペシャル・ゲストとして招かれた顔ぶれも、カルリーニョス・ブラウン Carlinhos Brown や、トレス Tres でマーク・リボー Marc Ribot に、ギターのデヴィッド・フュージンスキー David Fiuczynski やロイ・ハーグローヴ Roy Hargrove といった曲者ぞろい。
90年代後半にアート・リンゼイ Arto Lindsay を支えた仕事も評価されているアンドレス・レビンですが、フェラ・アニクラポ・クティへのトリビュート盤 “Red Hot + Riot”(2002年)に続いて、ここでもプロデュース、ミックスや録音に編集を始め、キーボードやギターもプレイと活躍。
ミシェル・ンデゲオチェロ Me’Shell NdegéOcello も一曲に、ベースおよびボーカルで参加。
アルバム “Red Hot + Riot” でアンドレス・レビン/イエルバ・ブエナと組んだ勢いそのままに、こちらも疾走する一曲。ロン・ブレイク Ron Blake のサックスも気持ち良く。彼はイエルバ・ブエナとしてアルバム全曲に参加。後半に少しだけ聴こえるミシェルの声も効果的。
アルバムとしては、エスニック度も上がって本格的に濃い曲もあるアルバムですが、ミシェルのこの曲は、“Red Hot + Riot” が気に入ったようなファンク好きも満足できる一曲でしょうか。実は同じセッションで録音したといわれても納得しそうなほど。