2024年9月3日火曜日

A Song For Leon: A Tribute To Leon Russell

U.S. Girls with Bootsy Collins
“Superstar”

2023年。レオン・ラッセル Leon Russell へのトリビュート・アルバム。
カントリーやロック畑の顔ぶれが目立つ中で、ブーツィーの参加はちょっと異色か。

数多くさまざまにカバーされている超有名曲をやっているわけですが、1984年にはルーサー・ヴァンドロス Luther Vandross による(とてもシリアスな)カバーもあり。やはり正攻法といいますか、歌唱力を活かしてのカバーが多いところでしょうか。
このアルバムを手に取るような(例えば米国の)方々の幾人がブーツィーを知っているものか、どうなんでしょう。

U.S.ガールズはメーガン・レミー Meghan Remy という女性のソロ・プロジェクトとのこと。インディーズ系に人気があるそう。ちょっと変わった個性の方でしょうか。ちょっと変わった個性というのがもう当たり前ですが。

サウンドの方も少し変わっていて、よく聴くとなにか妙な音が鳴っていますが。
ブーツィーはメーガン・レミーの歌にからんで喋る、いつものボーカル・スタイル。今回はそのからみ方も合いの手というより、茶々を入れるといいますか。
これは邪魔をしている、壊しにかかっている、レオン・ラッセルのファンにはそう聴こえるのでは。スペース・ベースも飛び出してきますが、ノイズとしか思わないでしょう。
それこそルーサーの歌とは真逆な。

クレジットによれば、メーガン・レミーはボーカルのみ、プロデューサー、アレンジャーはブーツィーと Max Turnbull という方(メーガン・レミーの旦那さんみたい)。

Your guitar, it sounds so sweet and clear

あなたのギターは甘く澄んだ音色ね、と歌詞の一節で歌われているのですが、これがブーツィーお気に召さないから、なんて。
ソニック・ユース Sonic Youth による(カーペンターズに捧げた)カバーも印象的でした。こちらもノイズまみれで、ひたすらに憂鬱で。