2016年12月26日月曜日

Burning Spear “Jah Is Real”

“Step It”
“You Were Wrong”
“People In High Places”
“Wickedness”

2008年。トゥーツに続いてこちらもレゲエの大御所。ブーツィーは、バーニーと共に4曲にベースでクレジットされています。ですが、聴こえませんね。“Step It” の後半で聴けるベースとか、これかなとも思いますが、いかにもというベースは聴けず。

バーニーはレゲエ好きを公言していました。70年代にボブ・マーリィを聴いてトーキング・ヘッズやスライ&ロビーとからむ、その流れはよく判ります。

Toots and The Maytals “True Love”

“Funky Kingston”

2004年。レゲエの大御所、オリジネイター(おそらく)60歳代のアルバム。
往年のメイタルズを名乗っていますが、レゲエやロック、カントリーといった各方面からビッグネームなゲストを呼べるだけ呼んで、セルフカバーを中心に編んだお祝いのような一枚。
まさにグラミー賞狙いの企画ですが、主役のトゥーツが元気だから良いか。

トゥーツの喉も衰えを知らないですね。ブーツィーはジミをカバーする際と同じく、レゲエを代表するこの名曲を自分の十八番であるビートで調理、強力なボーカルと向き合っております。ドラムはクエストラブ。
親分を祭り上げるのは元々JB仕込みですし。もしも御大JBでこれと同じ企画が出来ていたら、とも想像してしまいます。


2016年12月25日日曜日

Fatboy Slim “Palookaville”

“The Joker”

2004年。英国のファットボーイ・スリム4枚めのアルバムにもブーツィー参加。ダンス一辺倒でなく落ち着きも聴かせるアルバムだという評を見かけましたが、オリジナルはスティーヴミラー・バンド73年のヒット曲というこのカバーも、完全に歌もの。
アルバムを締めくくるエンディングとなる重要ナンバーですが、ボーカルで勝負してその大役を果たしているブーツィーであります。

いくつかのリミックス版がありますが、元となるアルバム版と同じくボーカルを聴かせる形を崩していないものが、シングルCD盤にも含まれています。
The Joker (Justin Robertson Vocal Remix)
レゲエっぽさが増したこちら。ボーカルを抜いた Dub Remix もあるというのがまた英国らしいです。


Boy Meets Girl “New Dream”

“I Love This World”
“Mission”

2004年リリース。録音は90年ということで、2曲にドラム、ギターでクレジットされています。ボーイ・ミーツ・ガール、という名前通りにさわやかな男女のボーカル・デュオ、軽いビートの仕上がり。

“I Love This World” のファルセットでキュートにポップな歌は、どことなくプリンスをイメージさせるような、ちょっとGo-Goビートな曲。これの隠し味というか黒いエッセンスが欲しくてのブーツィー起用だったのでしょうか。
89年にはシンディ・ローパー Cindi Lauper のアルバムにも参加していたブーツィーですが、ここでは完全に裏方としてリズム・ギターを決めています。


Claude VonStroke “Bird Brain”

2009年。クロード・ヴォンストロークの1曲に参加。パズルチックなハウス・ビートの上にボーカルがサンプリングされて乗っけられています。とぼけた味わいの展開がクセになりそうな。

The Greasy Beat (Tech - Funk Mix) というバージョンが収められているのが “Fabric 46”。これは缶仕様のパッケージのCD。ブーツィーとは同郷のオハイオ出身の方のようですね。


2016年12月3日土曜日

Brian Culbertson “Bringing Back The Funk”

“Funkin’ Like My Father”

2008年。ブライアン・カルバートソンはスムーズ・ジャズで稼いでいる人のようですが、この方もファンクがお好きなんですね。アルバム名や曲名にも表れていますが、“Up For The Down Stroke” を下敷きに、Pファンクな要素をちりばめたこの曲を共作、弾けています。

クレジットによれば、ブーツィーのスタジオまで行って、ブーツィーのボーカル、スペース・ベースに、キャットフィッシュとバーニー、そしてホーニーホーンズの4名(Fred Wesley、Maceo Parker、Rick Gardner、Richard "Kush" Griffith)までゲストに招いています。

他の曲でもゲストにラリー・グラハムの名前なども見えて、70年代のファンクを再現する人力バンド・サウンドですね。ノリ良く攻めてナツメロ以上のアルバムです。

とはいえ、ヒップホップ育ちの世代に向けて人力バンドのファンクを聴かせる、というよりはもう少し上の世代を狙ったもののようです。アルバムのプロデュースにはモーリス・ホワイトの名前あり。


2016年12月2日金曜日

Tony Ozier & The Doo Doo Funk All-stars “Keep The Funk Alive”

“Keep The Funk Alive”

2010年。ソロ作もいくつか発表しているTony Ozierなる人物が、なにやら大世帯のファンク・バンドと組んで発表したアルバム。70年代のファンクにオマージュを捧げるという人力サウンドで、ブーツィーのゲストは一曲。ノリ良くベースが走る上で歌っています。

ナツメロという以上に元気が良く、大好きなのも分かりますが、ローカルの好き者という以上の何かがあるのかどうか。ストリートとかゲットー、みたいな匂いよりもマニアっぽさを受ける印象ですが。