2025年6月16日月曜日

Joshua Redman Elastic Band “Momentum”

Greasy G

2005年。ジョシュア・レッドマンは米国ジャズの有名サックス吹き。という彼の、ジャズ・ファンクなと紹介されることの多いアルバム。わざわざバンド名義の扱いにしてある、というのもそれっぽいところでしょうか。

Elastic とは、弾力のある、伸縮自在、しなやか、だそう。ブーツィーのラバーバンドとまったく同義、重なる名前なのですけども。
例えば先にロイ・ハーグローヴがグループとして発表したアルバム Roy Hargrove Presents The RH Factor “Hard Groove”(2003年)と比べてみても。このアルバムを聴くのは、大半がジャズ好きの方ではないかなという印象であります。部屋で座ってリスニング、みたいな。

主役のサックスが丹念にフレーズを重ねて、なにしろ真面目さが伝わってきます。真面目すぎて、部屋の掃除でもしながら、とか晴れた日のドライブに、には向いていないような。取っつきやすい歌もの曲もなし。

ミシェル・ンデゲオチェロ Me’Shell NdegéOcello は一曲に参加。太く重く、さすがにファンクなベースを聴かせます。
ゲストとしては、他にドラムのクエストラブ Questlove もプレイしている一曲があり。

ヒップホップよりは人力の、70年代なノリが溢れるサウンドですから、これはいっそライブ・アルバムとしてやってくれたらどうなのかな、なんて。ジャズ好きからは却下でしょうか。
それと、ジャケットのデザインはモノクロ写真で地味ながら、ブックレットの中面は転じて鮮やかなカラー写真に。それも本人の顔写真ばかり。バンド・メンバーやらスタッフやらは一切なし。