2002年。映画「永遠のモータウン」“Standing In The Shadows Of Motown” のサントラ盤と同じ年に出された、ジョーン・オズボーンのアルバム。
映画にも収録された彼女とファンク・ブラザーズの共演をきっかけに、制作された(ウィキペディアより)というこちらは、モータウンの曲を含みつつ、さらに間口を広げて60年代から70年代にかけての名曲カバー集。
“I’ll Be Around” The Spinners - 1972
“Think” Aretha Franklin - 1968
“How Sweet It Is (To Be Loved by You)” Marvin Gaye - 1965
“Smiling Faces Sometimes” The Temptations - 1971
“Love’s in Need of Love Today” Stevie Wonder - 1976
“These Arms of Mine” Otis Redding - 1962
“Only You Know and I Know” Dave Mason - 1970
“War” The Temptations - 1970
“Why Can’t We Live Together” Timmy Thomas - 1972
“Bold as Love” Jimi Hendrix Experience - 1967
“The Weight” The Band - 1968
“Everybody Is a Star” Sly and the Family Stone - 1969
あの時代、あの有名曲、な選曲でありますが、アルバムを通して聴けばごく自然に気持ち良く。ありがちな、名曲をレトロに再現しようとか、黒っぽくしようとか、あるいは自分が好きな歌への愛を形にしようとか、そういった(ちょっと外しがちな)力みがなく。
今日現在の、普段使いの曲、そんな感覚でしょうか。ジョーン・オズボーンという方、さらりと素直に歌いつつも。シンプルながら、なにかロックなところの音は伝わってきたりして。
ミシェル・ンデゲオチェロ Me’Shell NdegéOcello がベースで参加したのは、モータウンの大有名曲。オリジナルのテンプテーションズ The Temptations やアンディスピューテッド・トゥルース The Undisputed Truth のバージョンと違って、ここではノリ良くコンパクトに。
ズビズビとベースが走る上で、ジョーン・オズボーンとデュエットで歌っているのはアイザック・ヘイズ Isaac Hayes であります。そのためか、アルバムの中では黒っぽい(少し古めの)仕上がりに。
ジョーン・オズボーンにはこの後も、カバー集といったアルバムがちらほらとあって。
Breakfast In Bed
2007年のアルバム。こちらも有名どころの多数の名曲カバーが売り。少々ブルースぽく、ダウンなところがまた良い感じ。
オマケとして、映画「永遠のモータウン」のサントラ盤から、マーサ&ザ・ヴァンデラス Martha and the Vandellas の “(Love Is Like A) Heat Wave” とジミー・ラフィン Jimmy Ruffin の “What Becomes Of The Brokenhearted” のカバー二曲を再度こちらにも収録。
他にも、ブルース集やディランのカバー集などもあったりして。