2001年。英国はマンチェスターで結成されたという男女二人組みのラム。いわゆる電子音楽なこのアルバムの一曲に、ミシェル・ンデゲオチェロ Me’Shell NdegéOcello もベースで参加。
アルバムのスタイルに関しては、Leftfield, Trip Hop, Downtempo 等々と紹介されているのを見かけますが。アルバム全体としては、女性ボーカルの抑えた(詩を大事に歌う)声がまず前にきて。ビートもクールな、文学系かしらんという印象を受けますでしょうか。
ジャケットのデザインは、デジタルな、とんがったサウンドを連想させますが。ゲストに、アート・リンゼイ Arto Lindsay が参加した曲もあったりします。
ミシェルが参加した曲 “Sweet” は、アルバム中に唯一これだけ、ドラムとベースが揃って人力であるという曲。
弦をはたいたりひっかいたりする様子が見えるような、勢いのあるベース・ラインが聴けます。シンセではない、弦の振動が伝わってくるような。ビンビン響く弦を、もっと荒々しい、ノイズ感たっぷりの、ダーティというぐらいの音質でミックスしても良いのに、などと思いつつ。
ところで、レフトフィールド leftfield とは何でしょう? 主流じゃない、ちょっと変わったもの、だそう。支流、傍系でありますか。このアルバムがそうなのか、言葉も知らなかったくらいだから、判りませんけど。