このアルバム、クセがあるというか。スライ&ロビーの名義ではありますが、やはりビル・ラズウェル、彼の存在がうかがえて。
全12曲の内、Dub とタイトルされているのものが4曲。これはボーカル無しのダブ(インスト)であり、スライ&ロビーらしいといって良いもの。
しかも、“Right Stuff Dub” はタイトル通りに、ブラック・ウフルの(アルバム “Chill Out” 収録の)曲を引っ張り出してきて、楽しませてくれるというサービスぶりです。
クセがあるというのが残りの8曲で。ラッパーやボーカルも加わったこちらは、ビル・ラズウェルの主導ではないかというもの。
スライ&ロビーがどうもバック・プレイヤー的なものに後退して聴こえるような。この8曲がどこまで好みか、というのが分かれ目になりますでしょうか。ジャケットのオモテ面に大きくビル・ラズウェルの名前を出すべき。あまりレゲエ好き、ダブ好きにはお勧めしにくいか。