2021年4月12日月曜日

Sly & Robbie ‎“Version Born”

2004年。ビル・ラズウェル Bill Laswell によるプロデュース。ギター、鍵盤、それにアレンジも。彼とスライ&ロビーとの仕事は何年ぶりでしょうか。

このアルバム、クセがあるというか。スライ&ロビーの名義ではありますが、やはりビル・ラズウェル、彼の存在がうかがえて。

全12曲の内、Dub とタイトルされているのものが4曲。これはボーカル無しのダブ(インスト)であり、スライ&ロビーらしいといって良いもの。
しかも、“Right Stuff Dub” はタイトル通りに、ブラック・ウフルの(アルバム “Chill Out” 収録の)曲を引っ張り出してきて、楽しませてくれるというサービスぶりです。

クセがあるというのが残りの8曲で。ラッパーやボーカルも加わったこちらは、ビル・ラズウェルの主導ではないかというもの。
スライ&ロビーがどうもバック・プレイヤー的なものに後退して聴こえるような。この8曲がどこまで好みか、というのが分かれ目になりますでしょうか。ジャケットのオモテ面に大きくビル・ラズウェルの名前を出すべき。あまりレゲエ好き、ダブ好きにはお勧めしにくいか。