2021年4月8日木曜日

Sly & Robbie “Blackwood Dub”

2012年。2010年代に入ってからの、まるっと一枚、新録のダブ(インスト)・アルバム。
モノクロのジャケット写真も良い感じですが、スライ&ロビーの二人の前に見えるのは車の屋根。これがタクシーで、これからプレイするため下車したところなのか、終わって仕上げた後に帰るため、乗車するところなのか。そんな一幕も連想される絵です。

ブラックウッドというのも意味ありげなタイトルですが、これはプロデュース、ミックスを手がけた Alberto “Burro” Blackwood という方の名前からだそう。名前がタイトルに、なんと名誉なことでしょうか。

1曲めからカッコ良く、ドライブしていくスライ&ロビーのプレイ。特にスライのドラミングが堪能できます。その分、音響効果は出しゃばらずに控えめ、ダブとしては渋めの一枚でしょうか。

Sly & Robbie “Underwater Dub”

2014年。そして続編といえるアルバムがこれ。基本路線は変わらず。いくぶんか派手めの曲が増えたような、でもアルバムの顔になるような目玉の一曲に欠けるか。一番変わったのはジャケットですか。隠しトラック有ります。

これより以前の2000年代にも、ちらほらと目立つダブ盤がありました。

Horace Andy + Sly & Robbie “Livin’ It Up”

2007年。大御所といって良いかと思われるホレス・アンディの、スライ&ロビーのバッキングによるアルバム。
70年代的な音づくりで、いくつかの曲で後半がダブに突入したり。やっぱりホレス・アンディはダブが似合う男。レコーディング風景を撮影したDVD付きで、これもグッときます。

Sly & Robbie Present Chezidek “I Grade”

2009年。通常のボーカル盤とダブ(インスト)盤のCD2枚組み。
これのプロデュースにはスライ&ロビーと共に、Alberto “Burro” Blackwood の名前が。この方、ホレス・アンディのアルバムの方にもからんでいまして。やはりどんな年代になろうと、やりたいのはダブ、という人物か(だと頼もしい)。ダブはたっぷりエコー多め。