モノクロのジャケット写真も良い感じですが、スライ&ロビーの二人の前に見えるのは車の屋根。これがタクシーで、これからプレイするため下車したところなのか、終わって仕上げた後に帰るため、乗車するところなのか。そんな一幕も連想される絵です。
ブラックウッドというのも意味ありげなタイトルですが、これはプロデュース、ミックスを手がけた Alberto “Burro” Blackwood という方の名前からだそう。名前がタイトルに、なんと名誉なことでしょうか。
1曲めからカッコ良く、ドライブしていくスライ&ロビーのプレイ。特にスライのドラミングが堪能できます。その分、音響効果は出しゃばらずに控えめ、ダブとしては渋めの一枚でしょうか。
Sly & Robbie “Underwater Dub”
2014年。そして続編といえるアルバムがこれ。基本路線は変わらず。いくぶんか派手めの曲が増えたような、でもアルバムの顔になるような目玉の一曲に欠けるか。一番変わったのはジャケットですか。隠しトラック有ります。
これより以前の2000年代にも、ちらほらと目立つダブ盤がありました。
Horace Andy + Sly & Robbie “Livin’ It Up”
2007年。大御所といって良いかと思われるホレス・アンディの、スライ&ロビーのバッキングによるアルバム。
70年代的な音づくりで、いくつかの曲で後半がダブに突入したり。やっぱりホレス・アンディはダブが似合う男。レコーディング風景を撮影したDVD付きで、これもグッときます。