2017年11月25日土曜日

William Bootsy Collins “The One Giveth, The Count Taketh Away”

1982年。ジョージ・クリントン親分の自伝を読んだところ、80年代の到来を本格的に見据えた、このブーツィー初のセルフ・プロデュース作のアルバムについて、コメントが有り(324ページ)。

親分自身の “Atomic Dog” とブーツィーの “Body Slam” が、同時にヒットチャートに昇っていたことを素直に嬉しがっているのですが、一方で、ブーツィーの(“Body Slam” 以降の)レコードを聴くと、もどかしい気持ち、複雑な心境になるとも述べています。なるほど、親分の親心が知れるコメントです。

確かにブーツィーだけでは、という面があるのは仰る通り。実際、もう少し親分に毒を盛ってもらえば良かったのかもしれません。どうすればもっと効くのか、処方箋も見えていたのでしょう。

とはいえ当の親分にも、ブーツィーにも、旅立ってしまったバーニーにも、なかなか事は思うようには運ばず。今もって、理想の音は遠く。
Pファンクのファンの皆にはとっくに聴こえているのですけどね、その音は。