2017年11月4日土曜日

Tal Ross a.k.a Detrimental Vasoline “Giant Shirley”

1995年。タル・ロス(トール・ロス)はファンカデリックのオリジナル・メンバーだった一人。71年にバンドを抜けた後、何をしていたものか、実に25年ぶりに出したソロ・アルバムがこれ。
伝説的なギタリストのよみがえりでありますが、この一枚のみで今もまた沈黙を続けています。

プロデュース、および全曲をタルと共作とクレジットされている、Peter Wetherbee なる人物が仕掛け人でしょうか。ビル・ラズウェルと関係のある方のようですね。
アルバムの巻頭に置かれたのが、20秒に満たない “Ain’t No Reason” という曲。デルタなブルースです。オープニングを飾るのが役目の小品ではありますが、これでぐっと捕まれます。タイトルは “理由は無し”、ですか。このブルースにとても惹かれます。

この曲の続きだとか、他にもブルースな曲が聴いてみたいものです。元ファンカの看板に恥じない一枚だと思いますが、そこに頼らなくても、さらにこの後に2作目、3作目とアルバムが続いていたとしたら、もしかすると聴けたのかもしれません。