1999年。ダグ・ウィンビッシュ(Doug Wimbish)を筆頭に、リヴィング・カラーのドラマー、ウィル・カルホーン(Will Calhoun)、ボーカル、パーカッションの VinX の三人組によるアルバム。
“Live at Conrad Sohm, Dornbirn, Austria: April 12-14, 1998” とある通り、オーストリアでのライブ録音を基本に、それにスタジオ録音の曲も加えてあるという構成。
プログラムされたドラムンベースのビートも目立って使われていますが、人力の演奏もたっぷり。拍手や歓声も抑えめに、落ち着いた雰囲気にまとめられた一枚です。
歌がメインとなるような曲も多く、シンプルなビートの曲では、ダグ・ウィンビッシュのベース・プレイが楽しめます。当たり前ですが、これが実にファンクで。
しかし、ジャケットのデザインを完全に間違えています。
予想以上に大人向けなアルバムで、テーブルについて軽く飲みながら的な雰囲気もあって。ジャジーと表現しても良いくらい。そんなお洒落なデザインにでもしていれば、もっと売れたかも。