2020年8月7日金曜日

Kokane “Finger Roll: Music For The Soul”

40 Below (feat. Bootsy Collins & Gipp Goodie)

2019年。名前はコケインと読むのでしょうか。踊る指というタイトルに鍵盤のデザインなど、随分と音楽寄りなデザイン。一見、まるでピアノ弾きのようでありますが。

この方のこれまでの一連のCDジャケットなどを見ると、まさにギャングスタ、まるでヒップホップ・ビジネスといった線。強面の、いかにも旧態依然のものが多く。
今作のデザインは、どこに向けたものでしょうか。

アルバムを聴くと、コケインという方が、ジョージ・クリントン親分を大変にお好きということはよく分かります。
ブーツィーがボーカルで参加した曲は、先に2016年の2枚組アルバム “King Of GFunk” にも収録されていました。そちらのアルバムは、ゲストにブーツィーの他にクリントン親分やスヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)といった名前までも並んでいて、豪華、力作のようです。

こちらにも改めて収録された理由は分かりませんが、お求めやすく、そして収録時間も短い、CD一枚ものがあって幸いであります。


2020年7月3日金曜日

Well Red “Get Lucky”

George Clinton’s Bag ‘O’ Funk(1997)
Classic P-Funk Mastercuts Volume 1(1993)


Pファンクをネタにした両コンピ盤の、どちらにも収録されていたダブリ3曲の内の一曲が、ウェルレッドの “Get Lucky”(1987)。派手な曲調ではありませんが、これがとてもお気に入り。

ウェルレッド(Well Red)は英国の二人組。1987年の彼らのデビュー・アルバム “Motion” では、2曲のリミックス(のみ)をクリントン親分がプロデュース。
“Get Lucky” は、元の英国版アルバムでは5分ちょっとですが、米国向けには7分50秒ほどに尺を伸ばされて、ビートも強調されたサウンドに。(親分がどこまで口をはさんだものか)米国版アルバムには、曲順を変えてオープニング曲として収録。

一方、老舗シリーズ Mastercuts からのコンピ盤に収録されているのは、同じく長尺版ではあるものの、また微妙に異なる音で。

Well Red “Get Lucky (Original 12" Master Mix)”

元の英国版アルバムに近いながら、じわりじわりと焚きつけてくるような、くすぐられ感はこれが一番。米国産ファンクにはない魅力かも。

Well Red “Respect Due”


そしてウェルレッドのセカンド・アルバムですが。
1988年のアルバム “Respect Due” では、クリントン親分が(リミックスでなく)4曲をプロデュース。英国のPファンク傍系バンドとして、ぐっとそれらしいサウンドに。アンプ・フィドラー(Amp Fiddler)が参加した “Hard” を始め、こちらにも、もったいない曲が埋もれています。

ウェルレッドの片割れは、デニス・ボーヴェルのバンド(Dennis Bovell And The Dub Band)で叩いていたり、という相当なクセ者ドラマーですし。御大J.B のように、いつか Pファンク帝国も多種多様なテーマを持ったアンソロジーが組まれることでしょう。その際は、きっとウェルレッドも候補に挙げられることかと。


2020年7月1日水曜日

George Clinton’s Bag ‘O’ Funk

1997年。ジョージ・クリントン親分がプロデュース等で関わった楽曲を集めたコンピ盤。若き日のレッチリとか、主に80年代の時期を中心としたもの。
これに、アームス・ホールの1984年のアルバム “Gohead” から一曲が収録。

Eramus Hall “Checkin You, Checkin Yourself Out”

アルバム “Gohead” にはプロデュースにブーツィーも加わった2曲があり、その内の一曲がこれ。このアルバム、CD化が(今だに)待たれる一枚ですが、とりあえずこちらに収録ということで。いかにもクリントン親分がらみの80年代サウンドに、ブーツィーのベースが気持ち良く走っていきます。

この “Bag ‘O’ Funk” に先行して、同じくPファンクをネタにしたコンピ盤が、老舗シリーズである Mastercuts からもリリースされていました。

Classic P-Funk Mastercuts Volume 1


1993年。こちらは70年代の曲だったり、クリントン親分が関わっていない曲も含まれていたり、という幅広い選曲。ですが両コンピ盤は、収録曲が 3曲もダブっています。
ブーツィーにしても親分にしても、普通に選曲された各自のベスト盤より、こういったコンピ盤の方が楽しく聴けるものです。Mastercuts からのVol.2 は結局無いようで実に残念。

御大J.B が、まさにさまざまなテーマ、切り口でいくつものアンソロジーが組まれていますが。Pファンク帝国の広大な裾野もまた、それに値する沃野であります。

2020年6月10日水曜日

Vulfpeck ‎“Mr. Finish Line”

“Captain Hook (feat. Baby Theo, Bootsy Collins & Mushy Kay)”

2017年。ヴルフペックというこのバンド、結成されたのはデトロイトとのこと。ブーツィーが軽くボーカルを乗せた一曲ですが、軽すぎて、聴くというほどのこともなく。
もったいない使いかた、としか。日本盤にはオマケでインスト版も入っていました。


2020年4月30日木曜日

Hi-Tek “Hi-Teknology²: The Chip”

“We Get Down” Featuring – Bootsy Collins, Mos Def, Raphael Saadiq

2006年。オハイオはシンシナティの出身というビートメイカー、ハイテックの2枚目のリーダー・アルバム。2001年のファースト・アルバムの続編ということで、タイトルに2と付いています。
これのDVDを付けた2枚組仕様の限定版の方に、ブーツィーの名前が。通常版は15曲のところ、Exclusive Track とされたオマケの3曲の中の一曲。

ですがこれ、ブーツィーは聴こえませんね。スタジオには遊びにでも来ていたのでしょうか。アルバムとしては、じっくり聴かせてくれる一枚です。ヒップホップ好きのその筋からは信頼されているハイテック氏ですから、ここできっちり参加しておいてくれれば。


2020年3月28日土曜日

Party On Plastic (What’s Bootsy Doin’?)

Party On Plastic (What’s Bootsy Doin’?) - With Rap  3:48
Party On Plastic (What’s Bootsy Doin’?) - Without Rap  3:35
Party On Plastic (P.O.P.)  6:59
A Creative Nuisance (Nobody Understands) Party Mix  6:30
P.O.P. Da House Mix  4:51
P.O.P. Da Combat Dance Mix  6:21

1988年。前作から間の空くこと6年ぶり、ブーツィーは何してるの? “What’s Bootsy Doin’?” とタイトルされたアルバムの1曲めに飛びだすのが “Party On Plastic”。パーティしてるよ、というオープニング、最初のシングル曲としても選ばれた強力ナンバーです。

まさに勝負曲、7インチ、12インチなど各種あるシングル盤に散らばっていたこれのリミックス 6バージョンを、すべてCD一枚に集めた便利な盤がこちら。
Special Mixes とされたプロモ盤です。専用の厚紙ジャケット付き(さすがに裏面は印刷なしの無地)。この曲が大好きなファンにはこれはお宝となります。

アタマの2曲はアルバム版と同様(ラップの有り無しが違い)ですが、次の3曲め “Party On Plastic (P.O.P.)” と続くことで、計10分を越えるロング・バージョンに。
さらに4曲め “創造的な迷惑(誰も理解しない)” へとつながっていきますが、このタイトルも可笑しい。

もともと、派手な音づくりをされた一曲です。ラジオのエアプレイを意識した、とはブーツィー本人の弁。大メジャーであるCBSからのリリースですが、ここの関連会社が、先にマイケルの “BAD”(1987年)という大ヒットを飛ばしていますし。シングル曲 “Speed Demon” とか。
ブーツィーとしてもちょっと異色かもしれない、これをプラスチックというかもしれない、80年代末のこの音、今も愛聴しています。