2019年11月4日月曜日

James Blood Ulmer “Blue Blood”

2001年。鍵盤にバーニーとアミナ・クローディン・マイヤーズ(Amina Claudine Myers)、ドラムはジェローム・ブレイリー(Jerome “Bigfoot” Braily)、プロデュースはウルマーと共同でビル・ラズウェル(Bill Laswell)。

ビルとウルマーのつきあいもこれで3作めとなります。
“America - Do You Remember The Love?”(1987)
Third Rail “South Delta Space Age”(1995)

とにかく強力な個性を持つジェームス・ブラッド・ウルマー。器にまとめるのがビルの仕事としても、そもそもが規格外というか、お皿からはみ出しているのがウルマーの魅力です。彼とやろうなどという白人が希少なのでありますが。

バーニーの出番が少なすぎなのも残念。ウルマーとバーニーのからみが聴きたいところですが。Pファンクとウルマーを結ぶ線(なんてカッコ良い言葉ですが)、はあまり期待せずに。

ウルマーのアルバムというのもけっこう数が多く。年齢も重ねて徐々に渋さも増していく2000年代以降、逆に、尖りに尖った1980年代のジャズ方面と、選択肢も多彩。
いずれも、ウルマーの個性が薄まるということはなく。誰とやるか、その時々で様々。


2019年10月7日月曜日

Justin Johnson “Drivin’ It Down”

“Rollin’”

2017年。ジャスティン・ジョンソンはナッシュビルを拠点に活動しているギター野郎(というかギターオタク?)、ブーツィーのアルバム “World Wide Funk” (2017)では “Boomerang” に参加していた方。

“Boomerang” はカントリー・テイストをねじ込んだ曲でしたが。ブーツィーが1998年に参加した、グルーヴグラス・ボーイズ(Groove Grass Boyz)を思い起こさせるものでした。

ファンクとブルーグラスの合算だからグルーヴグラス、と名乗った彼らのアルバム “Groove Grass 101” には、“Wabash Cannonball” とか、他にも “Little Cabin On The Hill”、プレスリーでも有名な “Blue Moon Of Kentucky” など、カントリー系の有名曲が多く含まれていました。

そしてお返しなのでしょうか、ジャスティン・ジョンソンのこの一曲に参加したブーツィですが。当然、こちらでもグルーヴグラス・ボーイズの路線をやってくれるものと期待していましたが、これが意外にもレゲエな曲でありました。
ジャスティン・ジョンソンの十八番であるブルース、カントリーという得意分野でのど真ん中直球勝負ではなく、今回はカーブ球ということになりますか。何故?


2019年9月23日月曜日

Marvin Gaye “Here My Dear” Deluxe Edition

“Ain’t It Funny (How Things Turn Around) (Alternate Mix)”

マーヴィン・ゲイの1978年に発表されたアルバム “Here My Dear”。これのデラックス版 CD2枚組(2010年)に収録された、ブーツィーによるプロデュース、リミックスという曲。
同じ曲が未発表曲集の “Dream Of A Lifetime”(1985年)にも先に収められていましたが、そちらとはまた異なる、オーバーダブを抑えたというバージョンになります。

Pファンクな色を盛ることはいくらでも可能でしょうが、ここではけして壊さず出しゃばらず。ブーツィーもここまでということで。
名前を貸しただけとも言えますが、主役はマーヴィン。このアルバム本編の素晴らしさにとっては、後付けのアウトテイクやリミックスなど、すべて瑣末な話でしょうか。


2019年8月4日日曜日

The Blind Boys Of Alabama “Revisited”

“Another Day’s Journey”

2008年。ライナーノートには、この大ベテランのボーカル・グループを始め、シャーリー・シーザー(Shirley Caesar)等が録音されたマルチ・トラック・テープが発見されたので、新たなアレンジを施したリミックス・アルバムとしてまとめた、と記載。

リリースしたのはミネソタ州のゴスペル専門らしいレーベル。なぜリミックスにしたのか、その理由や詳細までは不明です。ローカルだからなのか、デザインや印刷はチープな造りですね。

巻頭を飾る一曲が、ブーツィーによるプロデュース。リミックスというか、バックトラックを新たにそっくり差し替えて。スローなテンポのビート、スペース・ベース、ギターと粘っこく。コール&レスポンスに乗っかるブーツィーのボーカルも熱が入っています。

次に続く曲がジミー・ヴォーン(Jimmie Vaughan)のギターを迎えた(加えた) “Motherless Child” というのも黒さあふれる展開。

長いキャリアを誇る老舗グループであります。ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマは、これまでにもアレサやカーティス、スティーヴィーにプリンスといった方々の曲を、意欲的にカバーしていました。ファンカデリックの “You And Your Folks” までやっていたり、ゲストとしてクリントン親分を迎えたアルバムもあったりします。
そもそも、ゴスペルというのは古びないといいますか。ブルースとかファンクとか、形を問わないというか。


2019年7月2日火曜日

CPS “Jazz / Turn It Up!”

1996年。ドイツはベルリンのロック・グループ、CPS。デビュー・アルバム “Firebreaka”(1995年)からのCDシングル盤。
こちらに収められた2曲のうち、“Turn It Up!” の4バージョンの2つに、ブーツィーがからんでいます。

Turn It Up (CPS Visits Bootsy At The “P-Form-School” Mix Re Produced By Bootsy Collins)
Turn It Up (Is-He-Instrumental? By Bootsy Collins)

アルバム・バージョンと、リミックス版(P Is Free Mix)も収録されていますが、この曲、元々から実にPファンク好きと思わせる曲。
ブーツィー版では、その元曲と同じベース・リフをスペース・ベースで弾き直し、ボーカルも追加。インスト版では、同じトラックでピアノを主役に聴かせる、という2バージョンです。
記載されているクレジットがこちら。こういうのがまた楽しく。

Re-Produced & Remixed By Bootsy Collins For Bootzilla Productions And The P-Master’s Of The Universe
Musicians On Remix: Johnny Davis (Keyboards & Bootzilla Horns), Bootsy Collins (Spaced Bass, Dark Starr Base, Deep Throat Base, Drum Loops & Percussion)
All Effects And Guitar Trickery By The “Booted One”
Re-Recorded At “Bootzilla Re-Hab P-Form School” Engineer: Bootsy Assistant: “Casper”

ブーツィーのベースも三種類がクレジットされております。
ブーツィーの場合、自分で演奏してしまうというのが必殺技。2020年代を迎えようかという今、またリミックスを手がけてみるというのはどうかな。


2019年6月8日土曜日

Juan Rozoff “Et Alors”

1991年。ジャンかジョアンか、ホアンか。発音は不明ですが、パリ生まれという彼のアルバム “Jam Session” からのシングル盤CD。
アルバム・バージョンとはまた違う、ブーツィーによるリミックス2バージョンを収録。

Et Alors(Deep Mix)4:54
Et Alors(Single Mix)3:38

ブーツィーはギターも、それにホーン隊としてフレッドとメイシオ(Fred Wesley、Maceo Parker)が参加。
ブーツィー・プロデュースによるマイコ・ウェイブ(Mico Wave)の “Cookin From The Inside Out”(1987年)、ブーツィー自身の “What’s Bootsy Doin?” (1988年)と、まっすぐつながる直系の兄弟サウンドです。

ブーツィーのスペルが Bootsie とクレジットされていますが、これは仏風なのでしょうか。
タイトルも「エ・アロール?(それが何か?)」とくれば、やはり当時のフランス大統領、ミッテラン氏のあの言葉が思い出されます。とにかくフランス語というのが新鮮ですね。

そしてジャケットを飾る Juan 氏の写真。被りものして得意げな笑顔でありますが、これがパリのエスプリって奴でしょうか。あちらの国ではどうにもタコが不気味、奇々怪々なものらしいですが、そういう存在だということ?