2019年8月4日日曜日

The Blind Boys Of Alabama “Revisited”

“Another Day’s Journey”

2008年。ライナーノートには、この大ベテランのボーカル・グループを始め、シャーリー・シーザー(Shirley Caesar)等が録音されたマルチ・トラック・テープが発見されたので、新たなアレンジを施したリミックス・アルバムとしてまとめた、と記載。

リリースしたのはミネソタ州のゴスペル専門らしいレーベル。なぜリミックスにしたのか、その理由や詳細までは不明です。ローカルだからなのか、デザインや印刷はチープな造りですね。

巻頭を飾る一曲が、ブーツィーによるプロデュース。リミックスというか、バックトラックを新たにそっくり差し替えて。スローなテンポのビート、スペース・ベース、ギターと粘っこく。コール&レスポンスに乗っかるブーツィーのボーカルも熱が入っています。

次に続く曲がジミー・ヴォーン(Jimmie Vaughan)のギターを迎えた(加えた) “Motherless Child” というのも黒さあふれる展開。

長いキャリアを誇る老舗グループであります。ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマは、これまでにもアレサやカーティス、スティーヴィーにプリンスといった方々の曲を、意欲的にカバーしていました。ファンカデリックの “You And Your Folks” までやっていたり、ゲストとしてクリントン親分を迎えたアルバムもあったりします。
そもそも、ゴスペルというのは古びないといいますか。ブルースとかファンクとか、形を問わないというか。