Voodoo Child (Slight Return)
2002年。グェン・レ(Nguyên Lê)は1959年生まれ。両親がベトナム人で、彼自身はパリで生まれ育ったという、いわゆるベトナム系フランス人のギタリストだそう。
ジミのカバー集10曲、ですか。自身のオリジナル曲はなし、ですと。
ミシェル・ンデゲオチェロ Me’Shell NdegéOcello は二曲に参加。聴く前から期待値も上がる、ジミのあの代表曲、有名曲にてベースをプレイであります。
ミシェル自身もすでにジミをカバー。自分のアルバム “Bitter”(1999年)に、ジミのデビュー・アルバム(1967年)に収められていた “May This Be Love” を収録。
だから、一言ぐらいミシェルも教えてやれば良かったのに。ジミのカバーは、どれか自信のあるやつを一曲ぐらいにしておきなさいとかなんとか。
もう数多の皆々様がカバーしていますから。ましてアルバム一枚をジミでやるなんて。
この方も他との違いや自身の才気を見せたかったのでしょう、いろいろとアレンジして。ジャズに、ほんのりアジアン風味だったり。
タイトルを、トリビュートどころかセレブレーティングにまで持ち上げて。
聴く前に、こちらが勝手ながら想像したのは、この方のベトナムというワードだったでしょうか。そこに、ミシェルがからんでくるのだから、という期待だったかもしれません。
ドラムはテリ・リン・キャリントン Terri Lyne Carrington で、彼女とのつながりでミシェルが参加したと思われますが。彼女はかなり歌ったりもしていて。
ミシェルが歌うのも聴いてみたかった、もしもアジアン色がもっと出ていたら、とか実力派の強力なボーカルがいたなら、等々あったとしても。