1997年。ロンドン生まれのリンデン・デイヴィッド・ホール、UK発のデビュー・アルバム。本人のプロデュースですが、数曲にボブ・パワー Bob Power もプロデュース、ミックスで参加。そのつながりか、ミシェル・ンデゲオチェロ Me’Shell NdegéOcello がこのシングル盤にもなった曲でベースをプレイ。
この曲、ディアンジェロ D’Angelo のあの曲 “Brown Sugar” を連想させます(と言いきって構わないでしょう)、どちらもボブ・パワーがらみということでは、その1995年のディアンジェロのデビュー・アルバムに、もしやミシェルが参加していたかもという可能性が(少しは)あったのか、なかったのか、と想像してしまうのですが。
ディアンジェロの “Brown Sugar” を含むアルバムを今聴きますと、ジャズの部分が隠し味という以上に強く感じられるような。その辺りは、こちらのリンデンの曲には匂わないような。
リンデン・デイヴィッド・ホールはディアンジェロに比べれば薄口の旨味(と言いきって構わないでしょう)、それだけに、日本ではまた独自の人気を集めたかもしれませんけれど。