1995年。「スムース・ジャズの人気サックス奏者のヒット作」と日本盤のオビに売り文句が有り(2015年の再発盤CDに)。確かにボニー・ジェイムスという方、現在までコンスタントにアルバムを発表して、本国では売れているようです。
ミシェル・ンデゲオチェロ Me’Shell NdegéOcello がベースで参加した曲はアルバムの2曲め。リズミカルにバウンスして、心地良くこちらを持ち上げてくれます。ボーカル無しのインスト、タイトルの “Got It Goin’ On” とか “Who - Hoo” とか、いかにも90年代なノリで掛け声が入りますが、あくまでジェントルに、ソフトに。
もしもミシェルがらみでお気に入りの曲を集めたベスト盤を自作するなら、これはオープニングの1曲めに続いての2曲めが似合うでしょうか。
アルバムとしては、穏やかめの同じような曲が多く。スムース・ジャズという音楽スタイルははっきりと分かりませんが、カフェで流しても邪魔にならないような。でも艶やかなサックスの音色とか、フレーズとか、ひたれる感じ。アルバム・タイトルは「誘惑」、「そそのかし」。
アルバム全体に柔らかな流れが続く中で、ホール&オーツの「サラ・スマイル」も同様にカバーしています。