これがデビュー作であるわけですが、バックの参加メンバーにひと癖ある顔ぶれが見受けられます。
なんといっても全15曲中のアタマの6曲に、バーニー・ウォーレル(Bernie Worrell)が。
加えて、2曲のベースがダグ・ウィンビッシュ(Doug Wimbish)だったり、ドラムにスティーブ・ジョーダン(Steve Jordan)やウィル・カルホーン(Will Calhoun)の名前があったり、という具合。
プレイとしては、さほどバーニーが目立っているわけではありませんが、このアタマの6曲が印象的。これでひとかたまりのヤマ場、勝負どころになっているような。
プロデューサーでもあるニコール・レネーのボーカルも、アルバム後半の残りの曲と比べて強力に聴こえます。
この声はクセがあると評して良いでしょう。例えばジョージ・クリントン親分ならば、どのように料理するでしょうか。仮にPファンク・オールスターズの方で歌っていたとしても、それも充分に有りじゃないか、という声です。けっこうケッタイ、もちろんホメ言葉です。