“K-Yotec”
2018年。左利きのフェンダー弾き、マリーナ・モアイ。
彼女の公式サイトを見るとこんな紹介文が。マリーナ・モアイはマザーシップの奥の間で秘密裡に実験された、ジャネット・ジャクソンのように歌い、プリンスのようなパフォーマンスを見せ、ジミとS・レイ・ヴォーンのスピリットを持っている。と、まあ、“Rock & Roll Baby” という6曲入りEPに対するラジオ局のレビューを引用したものですが、すごい勢い、激烈な宣伝文句です。
確かに女版なになに(ジミとか、あるいはプリンスとか)と枕詞もつけやすい路線でしょうか。アルバムにはジミのカバー “If 6 Was 9” もありますが。まだ今は、なにかに形容されないといけないのかな。
ブーツィーが軽く声を乗せたこの曲は2014年にPVの映像版と共に配信されていたもので、今回こちらのアルバムCDにも収録。
映像無しの音だけとなると、この声が浮いて聴こえるかも。ブーツィー抜きのアルバム版にした方がバランスが良いような気も。
それではブーツィーのお墨付きをもらったような形にならないですけど。何年後かに、問答無用の貫禄のロック姉御となってからでも、スペース・ベースとがっちり共演すれば良いのかなと。
William “Bootsy” Collins !! ブーツィー・コリンズ、地を這い、のたうち回るベース。すっかり絡みとられています。あんな曲もこんな曲もと手を伸ばしていたら、色々とCDも増えました。
2018年6月24日日曜日
2018年6月15日金曜日
Nicole Renée “Nicole Renée”
1998年。歌うだけでなく、プロデュースにアレンジ、作詞作曲も自分で手がけるというニコール・レネーが唯一残したアルバム。
これがデビュー作であるわけですが、バックの参加メンバーにひと癖ある顔ぶれが見受けられます。
なんといっても全15曲中のアタマの6曲に、バーニー・ウォーレル(Bernie Worrell)が。
加えて、2曲のベースがダグ・ウィンビッシュ(Doug Wimbish)だったり、ドラムにスティーブ・ジョーダン(Steve Jordan)やウィル・カルホーン(Will Calhoun)の名前があったり、という具合。
プレイとしては、さほどバーニーが目立っているわけではありませんが、このアタマの6曲が印象的。これでひとかたまりのヤマ場、勝負どころになっているような。
プロデューサーでもあるニコール・レネーのボーカルも、アルバム後半の残りの曲と比べて強力に聴こえます。
この声はクセがあると評して良いでしょう。例えばジョージ・クリントン親分ならば、どのように料理するでしょうか。仮にPファンク・オールスターズの方で歌っていたとしても、それも充分に有りじゃないか、という声です。けっこうケッタイ、もちろんホメ言葉です。
これがデビュー作であるわけですが、バックの参加メンバーにひと癖ある顔ぶれが見受けられます。
なんといっても全15曲中のアタマの6曲に、バーニー・ウォーレル(Bernie Worrell)が。
加えて、2曲のベースがダグ・ウィンビッシュ(Doug Wimbish)だったり、ドラムにスティーブ・ジョーダン(Steve Jordan)やウィル・カルホーン(Will Calhoun)の名前があったり、という具合。
プレイとしては、さほどバーニーが目立っているわけではありませんが、このアタマの6曲が印象的。これでひとかたまりのヤマ場、勝負どころになっているような。
プロデューサーでもあるニコール・レネーのボーカルも、アルバム後半の残りの曲と比べて強力に聴こえます。
この声はクセがあると評して良いでしょう。例えばジョージ・クリントン親分ならば、どのように料理するでしょうか。仮にPファンク・オールスターズの方で歌っていたとしても、それも充分に有りじゃないか、という声です。けっこうケッタイ、もちろんホメ言葉です。
2018年6月10日日曜日
Bernie Worrell “Pieces Of Woo:The Other Side”
1993年。バーニー・ウォーレル(Bernie Worrell)、4作めのソロ・アルバム。同年の “Blacktronic Science” と同じく、共同プロデュースはビル・ラズウェル(Bill Laswell)。
バーニーの鍵盤による音宇宙を、黒い科学と名づけてパッケージした “Blacktronic Science”。その一枚では収まりきらない広大な魅力を、さらにカバーしようとした、断片:違う側面というタイトル通りのアルバムです。
ドラムにベースといったリズム、ボトムの編成はありませんが、フレッド・ウェズリー(Fred Wesley)による精緻なホーン・アレンジメントを幕開けに、ウマー・ビン・ハッサン(Umataro Bin Hassan)の語り、バケットヘッド(Buckethead)の生々しいギター、アミナ・クローディン・マイヤーズ(Amina Claudine Myers)のリリカルなオルガン等々。
全7曲のどれも、バーニーと招かれたゲスト・プレイヤー達との絡みが聴きどころです。
各自、各曲が等しく断片となって、バーニー独自の美しく、禍々しい、ストレンジといわれる音宇宙を積み上げていきます。
やっぱり “Blacktronic Science” が詰まっていますし、それをPファンクと呼んでも構わないでしょう。じっくりと楽しませてくれます。
バーニーの鍵盤による音宇宙を、黒い科学と名づけてパッケージした “Blacktronic Science”。その一枚では収まりきらない広大な魅力を、さらにカバーしようとした、断片:違う側面というタイトル通りのアルバムです。
ドラムにベースといったリズム、ボトムの編成はありませんが、フレッド・ウェズリー(Fred Wesley)による精緻なホーン・アレンジメントを幕開けに、ウマー・ビン・ハッサン(Umataro Bin Hassan)の語り、バケットヘッド(Buckethead)の生々しいギター、アミナ・クローディン・マイヤーズ(Amina Claudine Myers)のリリカルなオルガン等々。
全7曲のどれも、バーニーと招かれたゲスト・プレイヤー達との絡みが聴きどころです。
各自、各曲が等しく断片となって、バーニー独自の美しく、禍々しい、ストレンジといわれる音宇宙を積み上げていきます。
やっぱり “Blacktronic Science” が詰まっていますし、それをPファンクと呼んでも構わないでしょう。じっくりと楽しませてくれます。
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