2018年4月6日金曜日

Fred Wesley “Amalgamation”

1994年。自身のアルバムでは、JBズのリーダー、アレンジャーだった頃から変わらない、落ち着いた音づくりを聴かせてくれるフレッド・ウェズリー(Fred Wesley)。ソロ活動が活発になってきた90年代前半のアルバムです。
この頃は、ジャズ系のアルバムを多くリリースするドイツのレコード・レーベル、マイナー・ミュージック(Minor Music)から、アルバムを発表していました。

このアルバムのポイントは、ドラムのブルース・コックス(Bruce Cox)、ベースのドゥエイン・ドルフィン(Dwayne Dolphin)、ピアノのピーター・マドセン(Peter Madsen)というバンドの顔ぶれでしょうか。

三人共にリーダー・アルバムを持つジャズ・プレイヤー達です。この三人が集まった小粋なジャズ・アルバム “Three Of A Kind” という一枚も、同じ1994年にマイナー・ミュージックからリリースされています。

彼らを率いるフレッド・ウェズリー、もちろんJBズからのファンの期待にも忘れず応えていますし、有名曲 “Careless Whisper” のじっくりと丁寧なカバーも聴かせどころ。
ヒップホップの全盛期に、あえてルーツであるジャズへの志向も強めながら、全員が一体となって生みだすサウンドの気持ち良さは、アマルガム(合成、混合)というアルバム・タイトルの通りです。