2016年8月31日水曜日

Groove Grass Boyz “Groove Grass 101”

“Walkin’ After Midnight”
“Let It Rain”
“Little Cabin On The Hill”
“Stuck Like Glue”
“Wabash Cannonball”
“Blue Moon Of Kentucky”

1998年。スコット・ラウズ(Scott Rouse)率いるグルーヴグラス・ボーイズ。ブルーグラスとファンクの合算でグルーヴグラスだそう。全11曲中の6曲に、グルーヴ担当としてブーツィーがクレジットされています。

Bass [Space Bass], Drums [Live Drums] – Bootsy Collins
Instruments [Everything Else] – Scott Rouse
Vocals – Bootsy Collins, Scott Rouse

基本、上記の構成に、ギター、バンジョー、フィドル、ドブロ、マンドリンといった楽器が加わります。
スペース・ベース、生ドラム、ボーカルとブーツィー作成のトラックにブルーグラス、カントリー・ミュージックのテイストが乗っかるわけですが、両者共に無理矢理感もなく、すっきりとした音づくりで聴かせてくれます。

イロモノ扱いされるのは避けられないでしょうが、ふざけたりお笑いしているわけではなく、ストレートにノセてくれます。“Walkin’ After Midnight” とか “Stuck Like Glue” とか、かなりカッコ良いですね。逆に、これこそPファンクなロックに聞こえてきたりして。
とはいえ全篇、これだけスペース・ベースがバッキンバッキン走っていますと、やっぱり普通ではないか。


2016年8月30日火曜日

Color Me Badd “Time And Chance”

“In The Sunshine”

1993年。“Slow Motion (Howie Tee Remix)” に続いてカラーミーバッドと本格的に組んでの “In The Sunshine” は、気合いが感じられます。

ブーツィーのベースとボーカルに、ギターのディーディー・ジェームス(Dee Dee James)、そしてメイシオ・パーカー、フレッド・ウェズリー(Macio Parker、Fred Wesley)、いつものバーニー(Bernie Worrell)。

“Slow Motion (Howie Tee Remix)” ほどはスペース・ベースは出てきませんが、曲として聴かせるのはこちら。“Hollywood Squares” をモチーフに、というかまんま “Hollywood Squares” になっての後半の主役はブーツィー。
ロック畑に呼ばれてのプレイよりも、やっぱりブーツィーはダンスものがしっくりきますね。

“God Is Love” の方はドラムにオマー・ハキム(Omar Hakim)というのが新鮮、ベースにブーツィー、ギターのディーディー・ジェームス(Dee Dee James)、オルガンにグレッグ・フィッツ(Greg Fitz)。こちらはディーディーのギターに花が持たされています。


2016年8月29日月曜日

Color Me Badd “Young, Gifted & Badd: The Remixes”

“Slow Motion (Howie Tee Remix)”

1992年。オクラホマの若手コーラスグループ、カラーミーバッド1991年のデビューアルバム “C.M.B” から、リミックス曲を集めて翌年リリースされた企画盤。こちらに収録された “Slow Motion (Howie Tee Remix)” のみ、ブーツィーの語り声やベースが聴ける。
この曲の7バージョンがパックされたシングルCDには入っていないバージョンです。

洒落た良い曲です。それだけにこのスペース・ベースがたっぷり聴けるバージョンが制作されたのが意外なくらい。
次作アルバム “Time And Chance” では、さらに両者が本格的にコラボします。

2016年8月18日木曜日

In From The Storm - The Music Of Jimi Hendrix

Buddy Miles “Purple Haze”

1995年。エディ・クレーマー(Eddie Kramer)のプロデュース。ブーツィーによるこのジミのカバーは、90年代後半辺りに招かれてブーツィーが参加した白人系のハードロックなナンバーの中でも、トップクラスの仕上がりじゃないでしょうか。
バディ・マイルスの名前が立っていますが、トラック作成は完全にブーツィー。バーニーにデニス・チャンバースと共に、お隣であるロック畑には出かけずに、得意分野のファンクで勝負した音です。

Vocal - Buddy Miles, Bootsy Collins
Bass, Drum Programming [Drum Loops], Effects – Bootsy Collins
Clavinet – Bernie Worrell
Drums – Dennis Chambers

それに加えて被さってくるシンフォニー・オーケストラの部分がまた大袈裟で、過剰さが笑いを誘うほど。大真面目なだけに、終盤でブーツィーの歌う「パパッパパ」てアホらしさにうまく味方したような。


2016年8月14日日曜日

Gov’t Mule “The Deep End,Vol.1”

“Tear Me Down”

2001年。ガヴァメント・ミュールの、曲毎に異なるベース・プレイヤーを迎えて制作されたアルバム。ブーツィーはバーニーと共に、汗が飛び散るような、勢いのよいハードロック・ナンバーに参加。
長髪、ジーンズ、そんな白人系の典型な曲です。ボーカルが一生懸命、力みかえって歌い上げています。

後半はブーツィーのボーカルが主になって、エンディングはベースのソロ。これがけっこう長くて、これほどスペース・ベースを聴かせてくれるなら、前半のボーカルいらないんじゃないか、と思ったりして。

他に招かれたベーシストとして、ラリー・グラハム、ウィリー・ウィークスとか、続編のVol.2にはミシェル・ンデゲオチェロの名前まで見えます。
でもこのガヴァメント・ミュールというグループのファン周辺に、そもそもブラックのノリが求められているのでしょうか。


2016年8月13日土曜日

Robert Lamm “Life Is Good In My Neighborhood”

“Ain’t No Ordinary Thing”

1993年。シカゴ(Chicago)のロバート・ラム、力みかえって歌っています。まるでハードロックのようですが、この方のいつものスタイルなのでしょうか。ブーツィーのスペース・ベースはこれを活かすスペースも与えられて、背後でバキバキ鳴っています。

普通の事じゃない(Ain’t No Ordinary Thing)、というのはまさにブーツィーのベース・プレイに対するコメントになっていますね。

2016年8月12日金曜日

Sammy Hagar “Marching To Mars”

“Would You Do It For Free?”

1997年。サミー・ヘイガー、ハードロックの有名な方ですよね。ブーツィーのベースはよく聞こえます。それだけに、これは使い方が間違っているような、、、。スタジオ・ミュージシャンではダメなのでしょうか、、、。アンサンブル、、、


2016年8月11日木曜日

Simply Red “Life”

1995年。ミック・ハックネル率いるシンプリーレッドのこのアルバムには、スライ&ロビー等と並んでブーツィーの名前もクレジットされていますが、どの曲、どの楽器担当みたいな詳細まではなし。聞いてみても、これとはっきり指摘もできない。
個人的には、“Remembering The First Time” という曲が好きです。


2016年8月10日水曜日

Cyndi Lauper “A Night To Remember”

“Dancing with a Stranger”

1989年。シンディ・ローパーのアルバムではこれは地味めなアルバムになるのかな。有名なバラードとか入っていないと思いますが。
ブーツィー参加の曲は予想以上にベースも聞こえています。腰の入ったGo-Goなリズムのロック。良い曲ですね。

シンディ・ローパーはいつものあの歌声で、これにブーツィーの雄叫びまで聞こえたら濃すぎです。

2016年8月9日火曜日

Malcolm McLaren and Bootzilla Orchestra “Waltz Darling”

1989年。ジェフ・ベックにブーツィーなどをフィーチャリングしたマルコム・マクラーレンの一作。「ブーツィラ・オーケストラ」て名前が大きく期待をそそりますが、どうもイマイチ腰に来ない。オーケストラというからには、もう少しアンサンブルとか、、、リズムとか、、、。




Toby Mac “Welcome To Diverse City”

“Diverse City”

2004年。トビー・マックさん2枚目のアルバムで、ブーツィー参加は1曲のみ。しかしそのクレジットは次の通り。
Vocals [Vocal Spice] – Bootsy Collins

スパイスとはうまく言ったもので、3〜4ヶ所に語り声が乗っけられているだけ。歌でもコラージュでもなく、まさにスパイスです。

ウィキペディアによると、トビー・マックさんは「アメリカを代表するクリスチャン・ラッパー。これまでにゴールド・ディスクを三枚獲得。全米での人気はとても高い。」だそう。
ミクスチャー・ロックというのでしょうか、聞けばこのアルバムもとても気持ちよく聞けて、しっかりしたプロダクションとかメジャーな感じ。もしこれを親御さんに聞かれても、きっとまったく問題ないのでしょうね。


2016年8月8日月曜日

Dave Stewart “Greetings from the Gutter”

1994年。ユーリズミックス(Eurythmics)で有名なデイブ・スチュワートのソロ作。

ここでのメンツが豪華。ドラムにジェローム・ブレイリー(Jerome “Bigfoot” Brailey)、バーニー・ウォーレル(Bernie Worrell)、ベースにブーツィー。1、2曲のゲストでなく、このアルバムのための贅沢なメンバーです。

バックヴォーカルにはミック・ジャガーの名もありますが、それよりマッドボーン・クーパーやディーライトのレディ・ミス キア(Lady Miss Kier)の方が気になる。この英国人も好き者なんですね。

とはいえ、とんがったダンスフロア向けでも、豪快なブラックでファンクなロックでもなく、これがイギリスって感じのロック・アルバムです。
きっちりとした曲が並んで、幅広い曲調が聴けるのですが、少々、贅沢すぎるメンツの使い方かもしれません。ブーツィー目当てとしては、無くてもよい曲もあったり。

デイブ・スチュワートさんとは、この後もブーツィーは映画「HONEST」のサントラに招かれることに。


2016年8月6日土曜日

Paul Shaffer and The Party Boys of Rock ‘n’ Roll “The World’s Most Dangerous Party”

G Clinton: Vocal on “Black Dog”
B Collins: Vocal , Bass on “1999”

1993年。ポール・シェーファーは NBC の Saturday Night Live とか Late Night with David Letterman といった有名番組の音楽監督を務めた方だそう。このアルバムもCD2枚組にさまざまな有名曲のカバーがぎっしりで、豪華ゲスト多数による、思わず聞きたくなる演目が並んでいます。まさに番組の音楽ショー的楽しさ。

レッドツェッペリンの「ブラックドッグ」にはジョージ・クリントン親分が迎えられ、またブーツィーは、プリンスの「1999」のカバーでヴォーカル(というか合の手)にスペース・ベースまでプレイしています。
けして若者向きでも一部マニア向けでもなく、落ち着いたインスト主体の演奏ですが、これがやるなーと感心させられるもの。職人技ですね。

基本的に白人向けといっていい企画で、ショービズ界とかアメリカって感じもしますが、そういう場でありながらジョージと共にブーツィーも呼ばれるのですね。