2022年9月5日月曜日

Ben E. King “Supernatural Soul”

“Supernatural Thing, Part 1” Feat. Bootsy Collins

2022年。ベン・E・キングの新譜。オープニングがかの “Stand By Me” の再演で、続く2曲めがブーツィー参加のナンバー。ですがこれも自身による1975年のヒット曲の再演であります。
2015年に他界しているベン氏ですから、録音してあったボーカルに合わせて新録した、後付けのバックという形。結論からいえば、あっさり風味、オリジナルと比べるというものではなく。

まあ高齢だろうと思われるファン層に向けての、無害なナツメロというさじ加減でしょうか。ブーツィー参加というものの、ボーカルは無し、出しゃばらない、このプレイではないかという音。
ちなみに担当プレイヤーやアレンジャー、音楽監督等の諸々に関するクレジットは一切記載なし。

それではブーツィー起用の意味がない、となるかといえばそうでもなくて。これはこれで今のブーツィーかもと思うと、ごく自然に気持ち良く聴けるような。 
ブーツィーの2020年代のこれからのアルバムは、このような素直にクラシックな路線でいくというのは有り? 
なおインスト版も収録。ただベンの声を抜いただけのカラオケですが、ブーツィー好きにはマル、有り難い。




2022年5月1日日曜日

6 Degrees Of P-Funk: The Best Of George Clinton And His Funk Family

2003年。ジョージ・クリントン親分とPファンクの名前が冠されたコンピ盤。
ポイントはなんといっても、各曲が(当時の)最新リマスター版で収録されているということ。ほとんどの曲をすでに持っていたとしても、聴き比べという楽しみが有ります。

マイコ・ウェイブ Mico Wave の2曲(Instant Replay、Misunderstood)などは、1993年の日本盤CD “Cookin’ From The Inside Out!!!” と比べて音の違いが明らか。

ブーツィーのアルバム “What’s Bootsy Doin’?” から選曲された2曲(Party On Plastic 、Leakin’)については、オリジナルのCD盤(1988年)、英国の SuperBird から出されたリマスターCD盤(2010年)とありますが、大きな違いはないものの、微妙な差異をじっくりと聴き比べしたいところ。

リマスターというのが厄介者で。良い音になったとしても、肝心のベースが引っ込んでしまい聴こえにくくなった?なんて例も。ダンスものでも80年代にあるようなチープさが消えると、逆に寂しかったり。
選曲に関してですが、欲をいうと、12インチ・バージョンでの収録があっても良かったかも。

2022年2月5日土曜日

1st One 2 The Egg Wins

1988年。アルバム “What’s Bootsy Doin’?” から、米国と日本のみでシングル化。
米国版は12インチのアナログ盤で、日本では8cm CDシングルという形でリリース。共通した4バージョンを収録ながら、日本版に関しては潔ぎよくアルバム・バージョンは未収録。

1st One 2 The Egg Wins (Screwin’ Up)  5:43
Conceptus  5:16
1st One 2 The Egg Wins (Street Legal)  4:00
1st One 2 The Egg Wins (Street Legal Instrumental)   5:35

どれもアルバム・バージョン以上に派手で、聴きどころも満載。切り込んでくるスペース・ベース、ギターもうなり上げます。
もしもアルバム “What’s Bootsy Doin’?” を新規リマスターするのであれば、ぜひオマケとして収録を。もう一方のシングル盤 “Party On Plastic” と合わせて、これらはアルバムをさらに強力にブーストしてくれるはずです。
CDとしては日本版のみですし、このまま埋もれたままなのも勿体ない。



2022年1月31日月曜日

Sly & Robbie “Crucial Reggae - Driven By Sly & Robbie”

1982年。スライ&ロビーのからんだ曲を集めたコンピ盤。彼らのコンビ名を冠された、それは数多くあるアルバムの中でも、これはもっともよく聴いている一枚でしょうか。

聴けばワクワクと高揚させられて、思わず眺めてしまうジャケットがまた最高。何年経っても見飽きるということがないイラストであります。スライとそしてロビーの乗りこんだタクシーを絵柄にしたジャケットの中でも、これはピカイチ。
今でもふたりを乗せたタクシーが、あの街この街と走り回っているような。



2021年9月26日日曜日

Sly Dunbar ‎“Sly, Wicked And Slick”

1979年。スライ・ダンバー、2枚めのソロ名義作品。
このアルバム、タイトルはざっと「抜け目なく、いやらしいほど巧妙に」みたいな。だからこの音に「気をつけろよ」、だから「注目しろ」といったところでしょうか。その通りに精緻な演奏が楽しめるインスト集です。

1991年のCD版は、“Sly, Wicked And Slick -Extra Version” として、スライの前年の初ソロ作 “Simple Sly Man”(1978年)からも全曲を収録。これはお得です。
どうせなら、ソロ名義での3作め “Sly-Go-Ville”(1982年)もまとめた仕様で、(CD2枚組の形ででも)いつか改めてリリースされないかと期待をしておりますが。
スライ・ダンバー単独のソロ名義アルバムというのは3作あり。どれにもスライ&ロビーの基本とも言えるインスト曲が、ぎっしりと詰まっております。

この2作めの目玉曲といえるのは、なんといっても、“Queen Of The Minstrels” でしょうか。
レゲエ好きで嫌いな人はいないはず、というこの曲、スライ&ロビーの手がけた他のアルバムにも幾度か収録されておりますが(タムリンズ The Tamlins やディーン・フレーザー Dean Fraser のもの等々)。

Cornell Campbell “Boxing”

1982年。コーネル・キャンベルのボーカル版は、多々ある “Queen Of The Minstrels” の中でもお気に入り。全曲のバックがスライ&ロビーというアルバム自体、聴きごたえあるし。



2021年8月22日日曜日

Pino Palladino And Blake Mills “Notes With Attachments”

2021年。ピノ・パラディーノ、ブレイク・ミルズの連名ですが。特にピノはキャリア47年めにして初のオリジナル・アルバムだそう。ディアンジェロ D’Angelo の “Voodoo”(2000年)からも20年以上。ふたりとも、とにかく待たせます。
記念に、両者を並べた一枚。