2019年9月23日月曜日

Marvin Gaye “Here My Dear” Deluxe Edition

“Ain’t It Funny (How Things Turn Around) (Alternate Mix)”

マーヴィン・ゲイの1978年に発表されたアルバム “Here My Dear”。これのデラックス版 CD2枚組(2010年)に収録された、ブーツィーによるプロデュース、リミックスという曲。
同じ曲が未発表曲集の “Dream Of A Lifetime”(1985年)にも先に収められていましたが、そちらとはまた異なる、オーバーダブを抑えたというバージョンになります。

Pファンクな色を盛ることはいくらでも可能でしょうが、ここではけして壊さず出しゃばらず。ブーツィーもここまでということで。
名前を貸しただけとも言えますが、主役はマーヴィン。このアルバム本編の素晴らしさにとっては、後付けのアウトテイクやリミックスなど、すべて瑣末な話でしょうか。


2019年8月4日日曜日

The Blind Boys Of Alabama “Revisited”

“Another Day’s Journey”

2008年。ライナーノートには、この大ベテランのボーカル・グループを始め、シャーリー・シーザー(Shirley Caesar)等が録音されたマルチ・トラック・テープが発見されたので、新たなアレンジを施したリミックス・アルバムとしてまとめた、と記載。

リリースしたのはミネソタ州のゴスペル専門らしいレーベル。なぜリミックスにしたのか、その理由や詳細までは不明です。ローカルだからなのか、デザインや印刷はチープな造りですね。

巻頭を飾る一曲が、ブーツィーによるプロデュース。リミックスというか、バックトラックを新たにそっくり差し替えて。スローなテンポのビート、スペース・ベース、ギターと粘っこく。コール&レスポンスに乗っかるブーツィーのボーカルも熱が入っています。

次に続く曲がジミー・ヴォーン(Jimmie Vaughan)のギターを迎えた(加えた) “Motherless Child” というのも黒さあふれる展開。

長いキャリアを誇る老舗グループであります。ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマは、これまでにもアレサやカーティス、スティーヴィーにプリンスといった方々の曲を、意欲的にカバーしていました。ファンカデリックの “You And Your Folks” までやっていたり、ゲストとしてクリントン親分を迎えたアルバムもあったりします。
そもそも、ゴスペルというのは古びないといいますか。ブルースとかファンクとか、形を問わないというか。


2019年7月2日火曜日

CPS “Jazz / Turn It Up!”

1996年。ドイツはベルリンのロック・グループ、CPS。デビュー・アルバム “Firebreaka”(1995年)からのCDシングル盤。
こちらに収められた2曲のうち、“Turn It Up!” の4バージョンの2つに、ブーツィーがからんでいます。

Turn It Up (CPS Visits Bootsy At The “P-Form-School” Mix Re Produced By Bootsy Collins)
Turn It Up (Is-He-Instrumental? By Bootsy Collins)

アルバム・バージョンと、リミックス版(P Is Free Mix)も収録されていますが、この曲、元々から実にPファンク好きと思わせる曲。
ブーツィー版では、その元曲と同じベース・リフをスペース・ベースで弾き直し、ボーカルも追加。インスト版では、同じトラックでピアノを主役に聴かせる、という2バージョンです。
記載されているクレジットがこちら。こういうのがまた楽しく。

Re-Produced & Remixed By Bootsy Collins For Bootzilla Productions And The P-Master’s Of The Universe
Musicians On Remix: Johnny Davis (Keyboards & Bootzilla Horns), Bootsy Collins (Spaced Bass, Dark Starr Base, Deep Throat Base, Drum Loops & Percussion)
All Effects And Guitar Trickery By The “Booted One”
Re-Recorded At “Bootzilla Re-Hab P-Form School” Engineer: Bootsy Assistant: “Casper”

ブーツィーのベースも三種類がクレジットされております。
ブーツィーの場合、自分で演奏してしまうというのが必殺技。2020年代を迎えようかという今、またリミックスを手がけてみるというのはどうかな。


2019年6月8日土曜日

Juan Rozoff “Et Alors”

1991年。ジャンかジョアンか、ホアンか。発音は不明ですが、パリ生まれという彼のアルバム “Jam Session” からのシングル盤CD。
アルバム・バージョンとはまた違う、ブーツィーによるリミックス2バージョンを収録。

Et Alors(Deep Mix)4:54
Et Alors(Single Mix)3:38

ブーツィーはギターも、それにホーン隊としてフレッドとメイシオ(Fred Wesley、Maceo Parker)が参加。
ブーツィー・プロデュースによるマイコ・ウェイブ(Mico Wave)の “Cookin From The Inside Out”(1987年)、ブーツィー自身の “What’s Bootsy Doin?” (1988年)と、まっすぐつながる直系の兄弟サウンドです。

ブーツィーのスペルが Bootsie とクレジットされていますが、これは仏風なのでしょうか。
タイトルも「エ・アロール?(それが何か?)」とくれば、やはり当時のフランス大統領、ミッテラン氏のあの言葉が思い出されます。とにかくフランス語というのが新鮮ですね。

そしてジャケットを飾る Juan 氏の写真。被りものして得意げな笑顔でありますが、これがパリのエスプリって奴でしょうか。あちらの国ではどうにもタコが不気味、奇々怪々なものらしいですが、そういう存在だということ?


2019年5月4日土曜日

trieb. “Groove Doch” Limited DJ-Edition

1995年。ドイツのロック・バンド trieb.、彼らのデビュー・アルバム “Groove Nation”(1995)からのシングル盤。
この曲の通常のシングル盤は5曲入りで、ブーツィーによるリミックスを1曲だけ収録。さらにDJ向けとされたこちらでは、ブーツィーによるリミックスの全5バージョンが聴けます。

01 Groove Doch (Singleversion)
02 Groove Doch (Clubversion)
03 Groove Doch (P-Funk-Mix)
04 Groove Doch (Boot-A-Maniac “Mix”)
05 Groove Doch (“Trieb” And The “Booted-One”)
06 Groove Doch (More Guitar! “Fella” Mix)
07 Groove Doch (Zillatron & Fuzz Face Touchin’ Bass Mix)
08 Groove Doch (Astro-P-Nutty Mix)

01-03: Remix Von Boogieman Im Boogie Park Studio, Hamburg
04-08: Remix By Bootsy Collins At The “REHAB” Studio, Cincinnati-Ohio

もう一人の Boogieman ですが、この後、ブーツィーのアルバム “Fresh Outta ‘P’ University”(1997年)にも関わる人物。ここでも、P-Funk-Mix としてそれっぽい音を聴かせたりしています。

ブーツィー版の方はといえば、さまざまなノイズを被せたり、メインボーカルを抜いて、じっとりと轟音ベースを鳴らしたり。なるほど、という音に。
“sexmonster.” シングル盤ほど派手に音を差し替えたりはしていませんが。ロックなブーツィー、本領発揮です。


2019年4月28日日曜日

trieb. “sexmonster.” Bootsy Collins remixes

1995年。ドイツのロック・バンド trieb.(本能という意味だそう)、彼らのデビュー・アルバム “Groove Nation”(1995年)からのシングル盤CD。
アルバム・バージョンを中心にした通常のシングル盤もあるようですが、それとはまた別に、こちらはブーツィーによるリミックス4バージョンを収めたもの。

Sexmonster (“Trieb’s” In The House With Bootsy Mix)
Sexmonster (Bootzilla Returns, “Friendly Fire” Mix)
Sexmonster (“Jungle Juice”)
Sexmonster (“Drooling” Over You Mix)

アルバム・バージョンの方は90年代らしいロックな一曲。それをベースを始めとした各パートを演奏し直して、完全にブーツィー印の曲に意匠替え。
バッキンバッキンと粘っこいスペース・ベースに、響き渡る轟音ソロ。“Party On Plastic” の続きみたいな。

Remix Credits:
all overdubs done at the Bootzilla “RE-HAB” Studio, Cincinnati-Ohio
(Space Bass 1)+(Dark Star Bass 1)+(Acoustic “Illegal” Rhythm Guitar)+(Drum Programming And Sound Effects)
all done by: Bootsy Collins or soon to be known as: “THE BOOTED-ONE”

必殺の、ロックなブーツィ。記載されたクレジットもまた、カッコ良く。