2024年10月19日土曜日

Zap Mama “ReCreation”

African Diamond

2009年。マリー・ドルヌ Marie Daulne のソロ・プロジェクトだというザップ・ママ。
前作のアルバム “Supermoon”(2007年)に続いて、今回もミシェル・ンデゲオチェロ Me’Shell NdegéOcello がベースで一曲に参加。

こちらはドラムがトニー・アレン Tony Allen によるもの。
ナイジェリアのラゴス生まれ、1970年代のフェラ・アニクラポ・クティ Fela Aníkúlápó Kuti を支えた伝説級ドラマー。

ということで、この曲の主役は歌として、準主役がトニー・アレンのドラム。
ことミシェルのベースに関しては、邪魔はしないとばかりに裏方に徹して引っこんでいます。曲の土台を支えるだけで、主張するようなフレーズはまったくなし。ミシェルのベースが目当ての者には、少々さみしい役割でしょうか。

アルバム全体としては、アフロ・ポップとかエスノ色みたいなワードはさほど気にせず聴けるものでしょうか。主役のキャラクターを飛び超えるとか、伴奏という以上に演奏をたっぷり聴かせるような展開は望めず。
このドラマーとミシェルの組み合わせであればもっと、という期待はまた次の機会に持ち越しであります。



2024年10月7日月曜日

Zap Mama “Supermoon”

Toma Taboo

2007年。ザップ・ママはマリー・ドルヌ Marie Daulne のソロ・プロジェクトだそう。
ウィキペディアによると複雑な背景を持った女性のようですが、2000年代以降はニューヨークを拠点に活動中とのこと。

この方の場合、コンゴ(旧ザイール)やピグミーといったワードも紹介されたりするようですが、このアルバムを聴くのにそれは特に気にしなくて良いかも。

ミシェル・ンデゲオチェロ Me’Shell NdegéOcello は一曲にベースで参加。この曲も、アフロ・ポップとかエスノ色は薄めのファンク寄り。
ミシェルのベースはいつも通りに重心低く、ズビズビと走っております。ではありますが、曲としてはどうも少し大人しく聴こえてしまうような。
“Red Hot + Riot”(2002年)や “Yerba Buena”(2003年)を聴いた後では、比べてしまうのも致し方ないところでしょうか。

ギターはデヴィッド・ギルモア David Gilmore ですが、もちろんロック畑で有名なあの方ではなく、スティーブ・コールマン Steve Coleman のアルバム等に参加したジャズ畑のギタリスト。
マリー・ドルヌの歌が中心とはいえ。演奏との間に距離があるというか浮いているような気も。