2024年7月11日木曜日

Alanis Morissette “Under Rug Swept”

So Unsexy
You Owe Me Nothing In Return

2002年。アラニス・モリセット、初のセルフ・プロデュース作というロックなアルバムの2曲に、ミシェル・ンデゲオチェロ Me’Shell NdegéOcello がベースで参加。
どちらの曲でも、音数の少ない、シンプルですが効果的なベース・ラインを聴かせてくれます。ミックスも聴きやすいし。

シングルにもなった “So Unsexy” など、ラジオから流れてきたら気持ち良さそう。アラニスという方が、たくさんのヒット曲を持っているというのも納得です。
こういった曲でも、ドラムのゲイリー・ノヴァク Gary Novak と共に、的確に、オーダーに応じた(のだろう)演奏でバックアップしております。
このドラマーも、アラニスとは数枚のアルバムで組んでいるようですが、主な仕事場はジャズ畑のよう。

アラニスを含めて、皆がイメージをうまく形にできる職人たちなのでしょう。ヒットさせるにしても、1位は大変だけど15位ぐらいで良いかみたいな、目標設定が明確な感じ。ミシェルもゲストで呼ばれた場合など、時にはそうしてみせますでしょうか。

アラニスのクレジットには、プロデューサーの他に、クリエイティブ・ディレクター Creative Director とも記されています。



2024年7月7日日曜日

Gov’t Mule “The Deep End Volume 2”

Hammer And Nails

2002年。ボーカル&ギター担当とドラム担当の二人組、というガヴァメント・ミュール。曲毎に異なるベース・プレイヤーをゲストに迎えたというアルバムの Vol.2 に、ミシェル・ンデゲオチェロ Me’Shell NdegéOcello が。

Vol.1 の方にはブーツィーとバーニーが参加した曲あり。
元はバラ売りだった1と2を合わせてパッケージしたそのジャケット裏面では、ベーシストの名前が24人、それにキーボード等のゲスト19人がずらり並んで掲載。

ゲストは大勢とはいえ、どの曲にしても、まず主役ありきという基本ポジションは固定のよう。昔ながらのロックといいますか、力んで歌うボーカルとギターが変わりばえもせず。どの曲も同じ、、、ベースを中心に置いた演奏やアレンジは、、、ボーカル&ギターが引っこんでいる方が、、、

ミシェルの参加した曲はゆるいレゲエ風味の味つけで、8分ほどもある長さ。ベースとして曲の土台を支えるプレイを続けつつ、どこで音数をぶち込もうかとうかがっている様子。
ギターとキーボード(これがジョン・メデスキ John Medeski によるもの)が、やかましく上を塞いでどきませんし。ジャズのようにはスマートにいかない、もっさり具合が好みの分かれ目。

なお、Vol.1 と Vol.2 を合わせた上にオマケのディスクを加えたCD三枚組のパッケージでは、全体で5曲も参加しているのが、バーニー・ウォーレル Bernie Worrell 。結局はバーニーが一番賢い、ということに。



2024年7月3日水曜日

Citizen Cope “Citizen Cope”

Contact

2002年。シティズン・コープのアルバムの一曲に、ミシェル・ンデゲオチェロ Me’Shell NdegéOcello が参加。

曲毎に詳しくクレジットが記載されており、この曲はボブ・パワー Bob Power によるプロデュース、ミックス。加えて彼は、ドラム・プログラムやらギターやら他にもあれこれと細々サポートしているよう。ミシェルと並んでベースにまで名前があるし。
シンプルな曲の割には、けっこうメンバーが多いのねというクレジットです。

曲の間、細かな音が始終鳴っていて、なんとかシェイクさせようとしている感じ。ミシェルのベース・ラインはなめらかにドライブしながら、弾きすぎもしない、といったところ。ボブ・パワーのベースというのは(記載するほどは)よく判らず。