“Isolation”
2000年。映画「ザ・ハリケーン」のサントラ盤。レイ・チャールズ、ボブ・ディランら超大物からそれなりの名前が並ぶコンピ盤。
ミシェル・ンデゲオチェロ Me’Shell NdegéOcello が提供した一曲は、ミシェルの作、プロデュースはミシェルとデヴィッド・ギャムソン David Gamson(ミックスも)。クレジットの記載はこれだけで、詳細はわからず。
演奏は二人だけなのでしょうか。
タイトルの通りに、孤立、隔絶された状態について、ミシェルがつぶやいていきます。シンプルなビートに、不穏なムード、誰かをなじるというよりは、現状への不満をタラタラとぼやいているような。
隔絶といえば、例えば男女の性差や、宗教観や国籍の違い、あるいは牢屋の中と外とか、状況もさまざまでしょうけれど。当事者として、分け隔てられた側から歌われる歌詞は、簡単には翻訳できず。意訳というか解釈もかなり必要な。
ミシェルの曲の中では、音楽よりも歌詞、言葉の方に寄った一曲でしょうか。とはいえ、まるでブーツィーか、というブチブチのベースも聴かせていますけど。
なにかのインタビューで、デヴィッド・ギャムソンはブーツィーやファンクが大好きなのよと言っておりましたっけ。