2023年12月3日日曜日

White Man’s Burden (Original Motion Picture Soundtrack)

Me’Shell NdegéOcello
“Time Has Come”

1995年。映画の邦題は「ジャンクション」。これビデオ化はされたようですが、日本版のDVDは無いもよう。このサントラ盤に、ミシェル・ンデゲオチェロ Me’Shell NdegéOcello によるあの古典名曲のカバーを収録。

オリジナルはチェンバース・ブラザーズ Chambers Brothers 、1967年のアルバムから。
アルバム版では11分におよぶ長尺の曲、(シングル版にはない)中盤からの、歪んだギター音が飛び交うサイケ仕様の展開が有名で。ロック・バンドによるカバーも多いようですけど、ブーツィーもこの曲やっていました。このリリックがまた。

I’ve been loved and put aside (Time)
I’ve been crushed by tumbling tide (Time) 
And my soul has been psychedelicized (Time)

ミシェル版では、後半部分をどうしたかというと。ロックな曲調から一転、ぐっとテンポを落としてスローなファンクに。それもマーヴィンの “Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)” を思わせる展開です。
深読みすれば、1967年の曲から1971年の曲へと飛ぶこの間に、何があった?と連想できますか。映画のテーマにも関わる点かもしれません(未見ですけど)。

曲の後半になって、何気にすっとファンクに持ちこむというのは、他でもミシェルがよくやる奥の手。さりげなく今回も、腕の立つメンバーを揃えています。

ミシェルは歌とベース(カウベルも)、ドラムはジーン・レイク Oliver Gene Lake 、加えてオルガン(とコーラス)でバーナード・ライト Bernard Wright 、リードギターのデヴィッド・フュージンスキー David Fiuczynski 、Allen Dariest Cato はリズムギター(とコーラス)、プロデュースはデヴィッド・ギャムソン David Gamson 。