2021年2月7日日曜日

Black Uhuru ‎“Anthem”

1983年。マイケル・ローズ Michael Rose がいたブラック・ウフルとして、最後のアルバム。
邦題が「アンセム 讃歌」。レゲエがまだ新しく、刺激的なものと注目されていた、当時を物語るような劇的なタイトル、であります。
バッキングはスライ&ロビー。彼らが独自の個性あふれる音を聴かせていた1980年代前半の、異質なほどの魅力をたっぷり味わうことができます。

84年発売時のヴァイナルの日本盤LPというのが、英国向けの UK-Remix 仕様と同じもの。ポール・グルーチョ・スマイクル Paul “Groucho” Smykle によるリミックス版でした。「アンセム」といえばこれ、と刷り込まれましたが。
実は各国の市場に合わせて、オリジナル、英国向け、米国向け、ダブ盤と多くのバージョンが用意されていたアルバムでした。

後の2005年にリリースされたCD4枚組みのセットには、未発表曲も加えてとにかく全部収められていて、こんなスペシャル仕様が実現するほど、ファンの思い入れも強く。
今も、その時々で4つの仕様からどれかを選んでは楽しんでいる、まさしく愛聴盤であります。

ところでスライのカバー “Somebody’s Watching You” には、バーニー・ウォーレルも参加。スライ&ロビーとバーニーの共演というのは、誰のアイディア、お膳立てによるものだったのでしょうか。
なお余談ですが、セットの購入当時には、発売元の “Hip-O Select” レーベルのキーホルダーがオマケでもらえました。