2017年。ジェームス・ブラッド・ウルマーとザ・シングの共演盤、録音は2015年のライブから。最近のウルマーを、ということで(続けて)これを。
Recorded live in concert at Molde International Jazz Festival on the 15th of July 2015.
ザ・シング(The Thing)はスウェーデン、ノルウェー辺りの北ヨーロッパ(北欧)で活躍するジャズ系バンド。大友良英とやったり、サーストン・ムーアとのライブ盤もあったり。
ドラムにベース、加えてサックスもいる三人組となると、かってのウルマーのファランクス(Phalanx)やミュージック・レヴェレーション・アンサンブル(Music Revelation Ensamble)といったバンドを思い起こします。
ウルマーは2000年代に入ってからも、ヴァーノン・リード(Vernon Reid)と組んでみたりと様々に試みを重ねていましたが、正直、、、というところ。で久々のこのライブ盤はジャズ。アヴァンギャルドの一言です。
激しい演奏のやりとりではありますが、どこか老獪さも感じられるような。それが北欧の連中だからなのか、それともウルマーの年齢や経験値から来るものなのか、は不明ですが。かってウルマーが組んでいた黒人プレイヤー達とはまた違う音の投げあいを、じっくりと聴かせてくれます。
そして当然、ファランクスやミュージック・レヴェレーション・アンサンブルといった盤をまた改めて聴き返したくなります。それらと並べられる、2010年代のウルマー、という一枚です。