2017年。ジェームス・ブラッド・ウルマーとザ・シングの共演盤、録音は2015年のライブから。最近のウルマーを、ということで(続けて)これを。
Recorded live in concert at Molde International Jazz Festival on the 15th of July 2015.
ザ・シング(The Thing)はスウェーデン、ノルウェー辺りの北ヨーロッパ(北欧)で活躍するジャズ系バンド。大友良英とやったり、サーストン・ムーアとのライブ盤もあったり。
ドラムにベース、加えてサックスもいる三人組となると、かってのウルマーのファランクス(Phalanx)やミュージック・レヴェレーション・アンサンブル(Music Revelation Ensamble)といったバンドを思い起こします。
ウルマーは2000年代に入ってからも、ヴァーノン・リード(Vernon Reid)と組んでみたりと様々に試みを重ねていましたが、正直、、、というところ。で久々のこのライブ盤はジャズ。アヴァンギャルドの一言です。
激しい演奏のやりとりではありますが、どこか老獪さも感じられるような。それが北欧の連中だからなのか、それともウルマーの年齢や経験値から来るものなのか、は不明ですが。かってウルマーが組んでいた黒人プレイヤー達とはまた違う音の投げあいを、じっくりと聴かせてくれます。
そして当然、ファランクスやミュージック・レヴェレーション・アンサンブルといった盤をまた改めて聴き返したくなります。それらと並べられる、2010年代のウルマー、という一枚です。
William “Bootsy” Collins !! ブーツィー・コリンズ、地を這い、のたうち回るベース。すっかり絡みとられています。あんな曲もこんな曲もと手を伸ばしていたら、色々とCDも増えました。
2019年11月13日水曜日
2019年11月4日月曜日
James Blood Ulmer “Blue Blood”
2001年。鍵盤にバーニーとアミナ・クローディン・マイヤーズ(Amina Claudine Myers)、ドラムはジェローム・ブレイリー(Jerome “Bigfoot” Braily)、プロデュースはウルマーと共同でビル・ラズウェル(Bill Laswell)。
ビルとウルマーのつきあいもこれで3作めとなります。
“America - Do You Remember The Love?”(1987)
Third Rail “South Delta Space Age”(1995)
とにかく強力な個性を持つジェームス・ブラッド・ウルマー。器にまとめるのがビルの仕事としても、そもそもが規格外というか、お皿からはみ出しているのがウルマーの魅力です。彼とやろうなどという白人が希少なのでありますが。
バーニーの出番が少なすぎなのも残念。ウルマーとバーニーのからみが聴きたいところですが。Pファンクとウルマーを結ぶ線(なんてカッコ良い言葉ですが)、はあまり期待せずに。
ウルマーのアルバムというのもけっこう数が多く。年齢も重ねて徐々に渋さも増していく2000年代以降、逆に、尖りに尖った1980年代のジャズ方面と、選択肢も多彩。
いずれも、ウルマーの個性が薄まるということはなく。誰とやるか、その時々で様々。
ビルとウルマーのつきあいもこれで3作めとなります。
“America - Do You Remember The Love?”(1987)
Third Rail “South Delta Space Age”(1995)
とにかく強力な個性を持つジェームス・ブラッド・ウルマー。器にまとめるのがビルの仕事としても、そもそもが規格外というか、お皿からはみ出しているのがウルマーの魅力です。彼とやろうなどという白人が希少なのでありますが。
バーニーの出番が少なすぎなのも残念。ウルマーとバーニーのからみが聴きたいところですが。Pファンクとウルマーを結ぶ線(なんてカッコ良い言葉ですが)、はあまり期待せずに。
ウルマーのアルバムというのもけっこう数が多く。年齢も重ねて徐々に渋さも増していく2000年代以降、逆に、尖りに尖った1980年代のジャズ方面と、選択肢も多彩。
いずれも、ウルマーの個性が薄まるということはなく。誰とやるか、その時々で様々。
登録:
投稿 (Atom)