2018年3月24日土曜日

Monie Love “Down To Earth”

“Monie In The Middle”
“It’s A Shame (My Sister)”
“I Do As I Please”

1990年。ネイティブ・タン一派とされるモニー・ラブのデビュー・アルバム。ブーツィーはギターで3曲に参加。
ブーツィーとヒップホップといえばやっぱりこの後のアイス・キューブやスヌープとか、西海岸勢とのつきあいが印象強く、またはクリスチャン・ラップの系統に多く参加しているとかはあっても、東海岸とかニュースクールというイメージは薄いですね。この年、ディーライト(Deee-Lite)とも組んでいるブーツィーであります。
残りの大半の曲にはアフリカ・バムバータ(Afrika Baby Bambaataa)が関わっています。

デトロイトのコーラス・グループ、スピナーズ(Spinners)70年のシングル “It’s A Shame” を大ネタに使い、そこにブーツィーのノリを持ちこむというのはアイディアですね。ヒップホップとかソウルとか、東か西かとか、名称や時代は脇に置いておいて、ブラック・ミュージックのあのウキウキするようなノリが楽しめます。


2018年3月21日水曜日

Sly & Robbie “Language Barrier”

1985年。スライ&ロビーのこのアルバムは、レゲエという枠を越えて世界に売り出そうと制作された、3枚のアルバム中の最初の一枚。プロデュースはビル・ラズウェル(Bill Laswell)。
バーニー・ウォーレル(Bernie Worrell)を始めとして、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)、マヌ・ディバンゴ(Manu Dibango)、アフリカ・バムバータ(Afrika Bambaataa)といった多彩な名前がゲストとして並んでいます。ギターでマイケル・ハンプトン(Michael Hampton)も。

バーニーの名前がクレジットされているのは2曲。
これがアルバムの顔となるようなオープニングとエンディングの曲で、特に締めくくりを飾る曲 “Get To This, Get To That” は、バーニーのものではないかと思われる歌声まで聴ける好曲。12インチ盤にはダブ・リミックスまで収録されており、このようなバージョンもまとめてオマケにして再発していただければ良いのですが。

ハービー・ハンコックとの1983年の “Rockit” でヒットを飛ばしたビル・ラズウェルのプロデュース業ですが、同じ年のノナ・ヘンドリックスのアルバム “Nona” には、ビルとバーニーの名前が別個ですがすでに見受けられます。
そしてスライ&ロビーの1987年のアルバム “Rhythm Killer” が、再びビルのプロデュース。バーニーに加えてブーツィーまでもが参加することに。
バーニーとビルのつきあいはその後も長くずっと続きます。