2008年。御大JBとボビー・バードに捧げる一枚。
全16曲中の11曲が、フレッド・ウェズリー(Fred Wesley)のプロデュースによる、JBズを再現したようなインストもの。
残る5曲が、ゲストを招いてのボーカルもの。こちらのプロデュース担当がブーツィー。
“Livin’ In America”
“Man’s World”
“Lap-Dancer”
“Out Of Sight”
“Let It Flow”
ブーツィーによるスペース・ベースが活躍するのは2曲。“Livin’ In America” のカバーと、ボビー・バード(Bobby Byrd)を招いた “Let It Flow”。ブーツィーと共にキャットフィッシュ・コリンズ(Phelps "Catfish" Collins)のギターもいます。
そして、“Lap-Dancer” ではオハイオ・プレイヤーズのシュガーフット(Leroy “Sugarfoot” Bonner)とボーカル共演し、“Out Of Sight” ではドラムもプレイといった具合。
この5曲が良いアクセントになって飽きさせませんが、アルバムとしては基本、フレッド担当の曲がメイン。
大半の曲をジャボとクライドが叩いていますが、そうでなくとも、フレッドとは長いつきあいとなるドラムのBruce Cox、ベースのDwayne Dolphin がさすがの一言。このコンビによるアルバムのタイトル・ナンバー “Funk For Your Ass” は、トップを飾る一曲めに置かれて、これが思わず引きこまれる熟練とスリリングさ。ジャズ屋でもある二人だけに、活きが良いです。