2025年7月27日日曜日

Steve Lehman “Demian As Posthuman”

Vapors
Logic - Meshell
Community

2005年。スティーヴ・リーマン Steve Lehman はニューヨーク生まれのサックス吹き。ジャズ、それに実験的 experimental music と紹介されていますが(ウィキペディアより)。
ミシェル・ンデゲオチェロ Me’Shell NdegéOcello がベースで参加したのは3曲。ドラムはエリック・マクファーソン Eric McPherson が、2曲でピアノのヴィジェイ・アイヤー Vijay Iyer も、という顔ぶれ。それに Turntables, Electronics としてDJの Jahi Lake が変な音を差しこんできたり。

緊密な無駄のない演奏。タイトながらバネがきいているというのか、引きこまれます。
この3曲を一日で録音したと記されているのですが、何回ほど練習したのか知りたいところ。やっぱり最初は譜面を渡されるのでしょうか、事前にデータで聴いているのでしょうか。
実験的といっても小難しいわけではなく、自分にとってカッコ良い音を狙ってる感じでしょうか。

なお全曲がスティーヴ・リーマンの作とクレジットされていますが、アルバムのエンディングでもあり “Community” と題された(共同体?仲間?)曲だけは、リーマンに加えて上記の参加者4名による作となっています。澄ました顔してそこはポイントだったのかも。



2025年7月6日日曜日

Mike Stern “Who Let The Cats Out?”

KT
Texas

2006年。マイク・スターンは米国ジャズの有名ギター弾き。80年代の若手時代には、マイルスやジャコともやっているくらいですから、フュージョンとかロックといった方面は当然のこと、スタンダードなジャズももちろん。
このアルバムもギター一辺倒でがむしゃらに弾き倒すわけではなく、ベテランとして、管楽器や鍵盤も交えたバンドで、自作曲を色々と展開しています。

ミシェル・ンデゲオチェロ Me’Shell NdegéOcello は2曲に参加。
どちらの曲も7分から8分と、じっくりと聴かせる長さで。正直、似たような曲調の2曲ですが、それだけに、あえて前には出てこない、ミシェルのスタイルが堪能できます。太く重いベースで曲を支えつつ、要所では、けっこうズビズビ走ったり跳ねたり。
“KT” には、トランペットでロイ・ハーグローヴ Roy Hargrove も参加。

また、別にヴィクター・ウッテン Victor Wooten が参加の曲もあり。これもアタマにどの字が付くようなファンクなベース。ミシェルとはまた違うスタイルですが。
ヴィクターの超絶技巧ぶりに関しては、彼がメンバーであるハードフュージョンなアルバムの諸作品でたっぷりと聴くことができます。強烈です。