2002年、ラッキー・ピーターソンがフランスのレーベルから出したアルバム。
ブーツィーとデニス・チャンバース(Dennis Chambers)を招いたアルバム “Lifetime” (1996) から数年後の、これも意欲作です。
プロデュース、ベースはビル・ラズウェル(Bill Laswell)。ドラムは今回ジェローム・ブレイリー(Jerome “Bigfoot” Braily)に、ギターと鍵盤がラッキー。それに管楽器という編成。
Muddy Waters、Syl Johnson、Johnnie Taylor、James Brownといった有名どころのカバー曲を中心に、独自のサウンドを聴かせます。
ロック方面へのアピールとなるのは、ミック・ジャガー(Mick Jagger)の曲 “Lucky In Love” のカバーでしょうか。1985年のミック初のソロ・アルバムは、プロデュースにビル・ラズウェルがからんでいましたし。
よくある型通りのブルース曲は飛ばしても、他にも、スライ(Sly Stone)の “Thank You For Talkin’ To Me Africa” や、JB御大のカバーなど、ファンク好きを充分楽しませてくれます。
フレンチなアートワークも良い感じ。なんとなく小説の方のセリ・ノワールとか、我がハヤカワ書房みたい。