エイミー・クックは米国の歌手。クレイグ・ストリートのプロデュースしたアルバム3種の中では、彼らしいカントリー・テイストも溢れつつ、これがもっともロック寄り。ドラムとギターの音がでかく、なにより腹にぐっと力を入れて声を出しているボーカル。
ゲストには大御所のロバート・プラント Robert Plant も二曲に参加。超有名な方ですが、ミシェルとの組み合わせというのも意外で面白いところ。
今作ではところどころでサイケ風味も聴かれて。ジャケットを見ると、これもサイケなデザインに思えてくるような。
写真のエイミー・クック氏が化粧というかペイントをしていて、額から鼻筋に引かれた線が、なんだか昔の70年代初期のSF映画を思わせるような。
フェイス・ペインティングは、ミシェルもアルバム “Comet, Come to Me”(2014年)でやることに。ミシェルの場合、未来のSFぽくもあり原始部族ぽくもあるデザインで。
さて、クレイグ・ストリートと密に関わったミシェルでありますが、この時期のオリジナル・アルバムというのが、
“Devil’s Halo”(2009年)、“Weather”(2011年)、それに、“Pour une Âme Souveraine: A Dedication to Nina Simone”(2012年)(ニーナ・シモン追悼作)。
これらの3作品と、クレイグ・ストリートのプロデュースしたアルバム3種は、幾人かの演奏者が共通していて。例えばギターの Christopher Bruce (Chris Bruce) は、アルバム6種のすべてに参加していたり。
ミシェルのこの時期の3作品に加えて、その前の “The World Has Made Me the Man of My Dreams”(2007年)でもドラムを叩いていたのが、ディアントニ・パークス Deantoni Parks という方であります。
ミシェルの4枚ものアルバムで、最重要ポジションである、ドラムという大役を務めた実力と実績。ミシェルを支えた重要人物のひとりといえますが。